アブラムシ類
別の呼び方: アブラムシ
家庭菜園で作るものなら、ほとんどの野菜に来ます。いちばん顔を合わせる相手だと思っておいてよい虫です。
種類はいくつもありますが、家庭菜園で取る手はほぼ同じなので 1 ページにまとめます。
やっかいなのは、吸われること自体より ウイルス病を運んでくることです。
吸われた株が少し縮れる程度で済んでも、運ばれたウイルスは治せません。
だから「増えてから叩く」より「飛んできた数を減らす」を先に置きます。
見分け方
- 新芽・芯葉・葉の裏に、2mm 前後の虫がかたまっている
- 吸われた葉は縮れる、ねじれる、色が抜ける
- 葉がてかてかしてベタつく(排泄物。あとで黒いすすがつく)
- 羽のある個体が飛んでくるので、黄色い粘着トラップを株の近くに吊るすと、来ているかどうかが見える
出やすい条件
- 春と秋に山がある。真夏と真冬は落ち着く
- 暖かく雨の少ない年に多い
- 窒素が効きすぎて葉がやわらかい株につきやすい
- 畑のまわりの雑草が越冬場所と供給源になる
出さないために
- 銀色で飛来を減らす。 シルバーラインの入った黒マルチを張る。アルミ蒸着テープを畝に沿って張る手もある。アブラムシは光の乱反射を嫌うので、降りてきにくくなる
- 目合い 0.6mm の防虫ネットで入れない。 種まき・植えつけの直後にかける。芽が出てからでは遅い
- まわりを刈る。 畑の縁のアブラナ科雑草を残さない
- 元肥を効かせすぎない。 やわらかく茂った株ほど寄られる
出てしまったら
- 数が少ないうちは、指でつぶす・テープで取る・強めの水で飛ばす
- 先端に固まっているなら、その芯先ごと摘んで持ち出す
- 縮れがひどい株、色がまだらに抜けた株はウイルスを疑って抜く。残しても元には戻らず、まわりの株にうつす元になる
- テントウムシやヒラタアブ(どちらもアブラムシを食べる虫)が来ていたら、放っておくと減ることがある
まちがえやすいもの
- コナジラミ — 白くて、触ると一斉に飛ぶ。アブラムシは触っても飛ばない
- ハダニ — もっと小さい。葉に白い点が散り、葉裏にクモの糸のようなものが出る
- 葉のベタつきだけを見て「病気」と思われがちだが、原因は虫
よくある質問
防虫ネットをかけたのに入っていました。なぜですか?
いちばん多いのは裾のすき間です。アブラムシは歩いても入るので、土をかぶせるか U ピンで留めて、1cm のすき間も残さないようにしてください。かける時期が遅かった可能性もあります。芽が出てからでは、もう中にいることがあります。あと、0.6mm の目でも 5% くらいは通ります。「ゼロにする」ではなく「桁を減らす」ための道具だと思ってください。
牛乳や石けん水をかける方法は効きますか?
息を止めて窒息させる、という考え方の手です。かかったところには効きますが、葉の裏の奥まで届きませんし、乾いたあとの残りが気になります。Sofarm では、少ないうちに指でつぶす・テープで取る・水で飛ばす、で足りると考えています。
葉がベタベタして黒くなりました。病気ですか?
病気ではなく、アブラムシの出したものに黒いカビがついた状態です(すす病と呼ばれます)。もとのアブラムシを減らせば、新しい葉はきれいに出てきます。黒くなった葉は取って構いません。
全部取りきらないとだめですか?
いいえ。数が少ないうちは放っておいても、テントウムシやヒラタアブが来て減ることがあります。気をつけるのは、葉が縮れてきたときと、新芽にびっしりついたとき。ウイルスを運ぶ相手なので、そこまで来たら手を入れてください。