スイカ
Watermelonウリ科。家庭菜園では難しいほうの野菜です。種苗会社の難易度表示でも最高ランクがついています。
難しい理由は 3 つあります。場所を取ること、つるの整理が必要なこと、受粉の日を自分で管理しないといけないこと。
とくに場所です。つるが四方に伸びるので、畝の幅で 2.5〜3m、株と株のあいだも 80cm〜1m とります。1 株で畳 2 枚ぶんくらいを見ておいてください。狭い区画で作ると、つるが絡んで実が太りません。小玉スイカなら少し楽になります。
そしてスイカは、受粉した日を記録しないと穫りどきが分かりません。見た目では中が分からないからです。授粉した日に札をつける。これがこの野菜の作法です。
写真はイメージです(生成画像)。Sofarm の圃場写真は準備中です。
栽培のめやす
- 発芽適温
- 25〜30℃
- 発芽日数
- 4日
- 生育適温
- 25〜30℃
- 土壌 pH
- 6〜6.5
- 畝幅・畝間
- 2.5〜3m
- まき深さ
- 1〜2cm
- 株間
- 80cm〜1m
- 連作の間隔
-
2〜3 年
つる割病が出た畑では 4〜5 年あける
- 植えつけの目安
-
本葉4〜5枚で根鉢が崩れずしっかり根が張った苗
種苗会社や公的機関の資料にある数値をまとめたものです。品種や地域で前後します。
育て方
上から順に進めれば育てられます。時期は地域で変わるので、育成カレンダーで確かめてください。
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場所を決める
- つるが広がる幅を先に確保する。 畝幅 2.5〜3m
- 日当たりがよく、水はけのよい場所を選ぶ
- 高めの畝を立てる。水が引かない場所では作らない
- 完熟堆肥 2kg と苦土石灰 100g を 1 ㎡あたり入れる
- 植えつけの 1 週間前に、油かすか有機配合肥料を 1 ㎡あたり 200g
- 元肥の窒素は効かせすぎない。 軟弱に育つと病気を呼びます
- ウリ科を 4〜5 年作っていない場所を選ぶ
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苗を用意する
- 種からなら、地温 25〜30℃ を保って発芽させる
- 接ぎ木苗を買うのが確実です。 つる割病は土から来て、出ると株ごと枯れます
- 場所が取れないときは小玉スイカを選び、支柱とネットで立てて作る手もあります
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植える
- 本葉 3〜5 枚で
- 根鉢をくずさず、浅く植える。畝の面と同じ高さに
- 晴れて風のない日の午前中に
- 遅霜の心配があるうちは、ホットキャップやトンネルで保温する
- シルバーマルチを張る。 ウリハムシが光の乱反射を嫌って降りにくくなります
- つるがマルチからはみ出す前に、敷きわらをして泥はねを止める
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整枝する
- 親づるを本葉 5〜6 枚で摘む
- 出てきた子づるのうち、勢いのそろった 3〜4 本を残して、放射状に配置する
- 実をつける位置より手前の孫づるは、早めに摘む
ここをやらないと、つるばかり茂って実がつきません。スイカでいちばん手間のかかる工程です。
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人工授粉する
2 番目か 3 番目の雌花につける
最初に咲いた雌花は、つけても小さく形の悪い実にしかなりません。株がまだ力をためきれていないからです。
子づる 1 本に、雌花は順番に咲きます。手前から 1 番目、2 番目、3 番目です。
1 番目は細くていびつな形になりがちです。2 番目・3 番目は、はじめから丸みのある縦長の形をしています。授粉のやり方1. その日の朝に初めて咲いた雄花を取る2. 花びらを取って、おしべを雌花の中心にこすりつける3. 晴れた日の午前 9 時までに4. 授粉した日を書いた札を、そのつるにつける札がないと、いつ穫ればいいか分からなくなります。これが収穫日の唯一の手がかりです。実は少なめに・実が卵くらいの大きさになったら、形のよい縦長のものを残して、あとは摘む・大玉は 1 株 2 果、小玉は 3〜4 果。全部つけたままだと、どれも太りません・実がふくらみ始めたら、水はやりすぎない- 子づるの 2 番目か 3 番目の雌花につける。1 番目は実が小さく、形も悪くなりがちです
- その日の朝に初めて咲いた雄花を使う。花びらを取って、おしべを雌花の中心にこすりつける
- 晴れた日の午前 9 時までに
- 授粉した日を書いた札を、そのつるにつける。 これが収穫日の唯一の手がかりになります
- 実が卵くらいの大きさになったら、形のよい縦長のものを残して、あとは摘む
- 大玉は 1 株 2 果、小玉は 3〜4 果。全部つけたままだと、どれも太りません
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玉を直す
- 実がこぶし大になったら、形を整えるために向きを変える
- 地面に接しているところが傷まないよう、下に敷きわらや受け皿を置く
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水を控える
- 実がふくらみ始めたら、水はやりすぎない
- 収穫前の雨で味が落ち、実が割れることもあります
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穫る
- 授粉からの日数で判断する。 札を見てください。大玉は 45 日前後、小玉は 35 日前後。暑い時期ほど早く熟します
- あわせて、実の近くの巻きひげが枯れてきたら頃合いです
- 叩いた音での判断は、慣れないと当たりません
ここだけは押さえたい
1. 場所を先に確保する
畝幅 2.5〜3m。これが取れない区画では、小玉スイカにするか、ほかの野菜にしてください。狭いところに押し込んでも実が太りません。
2. 接ぎ木苗を買う
つる割病は土から来て、出た株は枯れます。治す手はありません。この野菜にかぎっては、接ぎ木苗が家庭菜園でもはっきり効きます。
3. 親づるを摘んで、子づるを 3〜4 本に絞る
やらないと、つるばかり茂って実がつきません。手間はかかりますが、ここが収穫を決めます。
4. 実は少なめに。大玉は 2 つ、小玉は 3〜4 つ
全部つけたままだと、どれも中途半端な大きさで終わります。卵くらいのときに、形のよいものを残して摘んでください。
5. 授粉した日に札をつける
スイカは外から中が分かりません。日数で穫るしかないので、記録が頼りです。これを忘れると、早すぎるか遅すぎるかのどちらかになります。
6. 1 番目の雌花では実をつけない
2 番目か 3 番目を使ってください。1 番目は小さく、形も悪くなりがちです。
7. 実がふくらんだら水を控える
味が薄くなり、割れることもあります。
農薬を使わないと、ここが難しい
うまくいかないことも先に書いておきます。知っていれば、打つ手の順番が変わります。
- つる割病 — 土の中から来て、出た株は枯れます。治す手はありません。接ぎ木苗と 4〜5 年の輪作が現実的な対処で、発生後に有機の資材で止める方法は資料にありません
- ウリハムシ — 苗のうちに葉を食われ、幼虫に根を食われます。覆うのが基本ですが、つるが広がり始めると覆い続けられません
- うどんこ病・べと病 — スイカでの無農薬の具体策は資料から取れていません。風を通して乾かす、という一般的な手に留まります
- 鳥獣害 — 実が色づくと狙われます。家庭菜園では網で囲うしかありません
よくある質問
どれくらい場所がいりますか?
つるを這わせる幅で 2.5〜3m、株と株のあいだも 80cm〜1m です。1 株で畳 2 枚ぶんくらいを見てください。狭いところに押し込むと、つるが重なって実が太りません。
場所が取れないなら、小玉スイカを支柱とネットで立てて作る手があります。実は吊って支えます。
つるばかり伸びて実がつきません。
整枝をしていない可能性が高いです。親づるを本葉 5〜6 枚で摘んで、子づるを 3〜4 本に絞ってください。これをやらないと、つるに養分が回り続けて実がつきません。
肥料、とくに窒素が多すぎても同じことが起きます。
いつ穫ればいいですか?
授粉した日からの日数で決めます。大玉は 45 日前後、小玉は 35 日前後。暑い時期ほど早く熟します。だから授粉のときに日付を書いた札をつけてください。
あわせて、実の近くの巻きひげが枯れてきたら頃合いです。叩いた音での判断は、慣れないと当たりません。
人工授粉は必要ですか?
してください。その日の朝に初めて咲いた雄花を使い、花びらを取って雌花の中心にこすりつけます。晴れた日の午前 9 時までに。虫に任せると、つかないことがあります。
実は何個つけていいですか?
大玉なら 1 株に 2 個、小玉なら 3〜4 個までです。全部つけたままだと、どれも中途半端な大きさで終わります。実が卵くらいになったら、形のよい縦長のものを残して摘んでください。
接ぎ木苗と普通の苗、どちらがいいですか?
接ぎ木苗をおすすめします。 つる割病は土から来て、出た株は枯れます。治す手はありません。この野菜にかぎっては、接ぎ木の効果がはっきりしています。値段は上がりますが、半年の手間を守る保険だと思ってください。
株が急にしおれて枯れました。
つる割病の可能性があります。昼だけしおれて夕方に戻る、を数日くり返したあと戻らなくなるのが典型です。株元の茎が黄褐色に裂けてヤニが出ていないか見てください。治らないので抜いて、次はウリ科を 4〜5 年あけます。
実が割れました。味も薄いです。
収穫前の水のやりすぎか、雨です。実がふくらみ始めたら水を控えてください。