虫 19 品目で報告

ヨトウムシ類

別の呼び方: ヨトウムシ、ハスモンヨトウ

ガの幼虫です。このサイトで扱う野菜のほとんどに出てきます。葉を食べる相手なので、トマトやピーマンのように実をやられたときはオオタバコガのほうを見てください。科を選ばず、葉のあるものならだいたい来ます。
ヨトウガの幼虫(いわゆるヨトウムシ)とハスモンヨトウが代表で、家庭菜園で取る手は同じなので 1 ページにまとめます。

名前のとおり「夜盗虫」です。大きくなると昼は土の中に隠れて、夜に出てきて食べる。
だから「葉がやられているのに虫が見つからない」が起きます。アオムシを探す感覚で葉裏を見ても、そこにはいません。

いっぽうで、小さいうちは卵のかたまりから出たばかりで、葉の裏に集団でいます。 ここが唯一の、楽に片づけられるタイミングです。

写真: Wikimedia Commons/Soumik Dey Roy/CC BY-SA 4.0
写真: Wikimedia Commons/Soumik Dey Roy/CC BY-SA 4.0

見分け方

  • 葉が食べられているのに、葉の裏を探しても虫がいない
  • 若い幼虫は、葉の裏に集団でついて、表皮を残してかすり状に食べる
  • 大きくなると 3〜5cm になり、食べる量が一気に増える。ひどいと丸坊主
  • 黒くて大きめのフンが株元に落ちている
  • 株元の土を 2〜3cm 掘ると、丸まった茶色〜緑色の幼虫が出てくる

出やすい条件

  • ヨトウガは初夏と秋。ハスモンヨトウは真夏から晩秋まで
  • 夏から秋にかけてが本番。暖かい年ほど長引く
  • 成虫が飛んできて、葉の裏に 100〜200 個の卵をまとめて産む
  • ハスモンヨトウは暖かい地域でしか冬を越せないので、秋に増えるのは南から飛んできたもの

出さないために

  1. 種まき・植えつけの直後に、目合い 1mm 以下の防虫ネットをかける。 アブラナ科なら 0.6mm。成虫に産ませないのがいちばん確実
  2. ネットは支柱で浮かせて、トンネル状に張る。 葉に触れていると、その上から産卵されます
  3. 葉の裏を見る。 週に 1〜2 回。卵のかたまりか、集団の幼虫を見つけたら、その葉ごと取る
  4. 株元を片づける。 枯れ葉や刈った草を株元に残すと、隠れ場所になります

出てしまったら

  • 若いうちなら、集団でいる葉ごと取る。 これが最短です。散らばってからでは手間が何倍にもなります
  • 大きくなってしまったら、夜か早朝に見回って捕る。昼は株元の土を掘ると出てきます
  • 食べられた葉だけ見て回っても見つかりません。フンの落ちている真下の土を掘ってください
  • ネットをかけていても、ネット越しに産みつけられて中に入ることがあります。かけたから安心せず見回ります

まちがえやすいもの

  • アオムシ — 昼も葉の上にいます。緑色で、探せば見つかります
  • ネキリムシ — 株元から茎を食い切って、苗を倒します。葉ではなく茎がやられる
  • コナガ — かすれるような食べ方は若いヨトウと似ていますが、集団にはなりません

よくある質問

葉が食べられているのに、虫が見つかりません。

大きくなったヨトウムシは、昼は土の中に隠れています。葉の裏を探しても見つかりません。フンが落ちている株の、真下の土を 2〜3cm 掘ってみてください。丸まった幼虫が出てきます。夜か早朝に見回るのも確実です。

葉の裏に小さい幼虫が固まっています。すぐ取るべきですか?

すぐ取ってください。ここが唯一の、楽に片づけられるタイミングです。その葉ごと取れば一度に終わります。大きくなって散らばると、1 匹ずつ探すことになって手間が何倍にもなります。

防虫ネットをかけていたのに入られました。

ネット越しに卵を産みつけられた可能性があります。葉がネットに触れていると、その上から産まれます。支柱で浮かせてトンネル状に張ると減ります。かけたあとも、週に 1〜2 回は葉の裏を見てください。

ハスモンヨトウとヨトウムシは、対処が違いますか?

同じです。どちらも若いうちは葉の裏に集団でいて、大きくなると昼は土に隠れます。防虫ネットで産ませない、若い集団を葉ごと取る、この 2 つで共通して対応できます。違うのは出る時期で、ハスモンヨトウのほうが遅く、秋まで続きます。