パセリ
Parsleyセリ科。ニンジンやミツバの仲間です。
家庭菜園で作る値打ちがはっきりしている野菜です。一度育てれば、外葉を少しずつ摘んで何か月も使えます。買うと一袋が多すぎて余らせがちですが、畑にあれば必要な分だけ穫れます。
知っておきたい性質が 2 つあります。
ひとつは 二年草であること。植えた年は葉を茂らせ、2 年目の春に花が咲いて終わります。花が咲くと葉が硬くなるので、そこで一区切りです。長く使いたいなら、毎年まき直すつもりでいてください。
もうひとつは 芽が出にくいこと。発芽率は 6〜7 割で、芽が出るまで 10 日前後かかります。しかも芽を出すのに光が要るので(好光性)、土を厚くかぶせられません。25℃ を超えると、もっと出なくなります。
そして、この野菜の葉を食べる虫は、ほぼ キアゲハの幼虫だけです。
写真はイメージです(生成画像)。Sofarm の圃場写真は準備中です。
栽培のめやす
- 発芽適温
- 15〜20℃
- 発芽日数
- 10〜20日
- 生育適温
- 15〜25℃
- 株間・条間
- 30cm
- まき深さ
- 3mm
- 連作の間隔
- 1 年
- 植えつけの目安
-
本葉5〜6枚
種苗会社や公的機関の資料にある数値をまとめたものです。品種や地域で前後します。
育て方
上から順に進めれば育てられます。時期は地域で変わるので、育成カレンダーで確かめてください。
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種を水に浸す
- まく前日の昼から、18 時間ほど水に浸す
- 芽の出かたがそろいます
- 発芽率が 6〜7 割と低いので、種は多めに
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土をつくる
- セリ科(ニンジン・ミツバ・セロリ)を作った場所は避ける
- まく 2 週間以上前に、石灰を 1㎡ あたり 100g 入れる
- その 1 週間後に、完熟堆肥 2kg と有機質肥料 100g を 1㎡ あたり入れる
- 過湿を嫌うので、幅 70cm・高さ 15cm の畝を立てる
- 水はけの悪い畑では、もっと高くする
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まく
- 深さ 2〜3mm の溝に条まき。条間 30cm
- 点まきなら、1 か所に 8〜10 粒
- 覆土は種が隠れる程度。 芽を出すのに光が要ります
- かぶせたら板などで軽く押さえて、土となじませる
- 暑い時期はまかない。 25℃ を超えると、ただでさえ低い発芽率がさらに落ちます
-
芽が出るまで乾かさない
- 10 日前後かかります。 ほかの野菜の感覚で見切らないでください
- 覆土が薄いので、表面が乾くと出ません
- 切りわらや干し草を薄くふっておく
-
芽が出たら水を控える
- 出たあとも湿ったままにすると、地際でくびれて倒れます(→苗立枯病)
- 水やりは午前中に
- 本葉が 2 枚出るまでは控えめに
-
苗を買って植える場合
- 本葉 5〜6 枚の苗を選ぶ
- 根についた土(根鉢)をくずさずに植える
- ポットの土の頭に、土をかけすぎない
-
間引く
- 本葉 2〜4 枚までに、1 か所 2 本
- 本葉 6 枚で 1 本に
- 最終的な株間は 30cm
-
わき芽を取る
- 本葉 10 枚ほどになると、わき芽(葉の付け根から出る芽)が出はじめます
- 放っておくと株が乱れて葉が小さくなるので、早めに取る
-
追肥と水やりを合わせる
- 1 本に絞ったときに 1 回、1㎡ あたり 50g
- 収穫を始めてからは、様子を見て足す
- プランターは 2 週間に 1 回、株元に少し
- 乾かすと葉が硬くなります。 追肥のときは水やりと合わせてください
-
穫る
外側の葉から採る。内側に 10 枚以上は残す
パセリは一度に刈り取る野菜ではありません。外側から少しずつ採っていけば、1 株で何か月も使えます。
採るのは外側だけ真上から見たところです。新しい葉は株の中心から出てくるので、中心に近い葉は残します。
真上から見たところです。外側の葉を付け根で切り取った跡が残っています。内側を残しておけば、1 株で何か月も使えます。採りはじめと、採る量・本葉が 12 枚以上、草丈 25cm ほどになってから始める・外側の葉を、茎元をハサミで切る。引っ張って抜かない・1 回に採るのは 1 株から数本まで・採ったあとも10 枚以上残っているように採りすぎると株が弱って、次の葉が出なくなります。足りないときは、株を増やすほうが確実です。
本葉 10 枚を過ぎるとわき芽が出はじめます。放っておくと株が乱れて葉が小さくなるので、早めに取ってください。2 年目に花が咲いたら終わり・パセリは二年草です。1 年目は葉を茂らせ、2 年目の春に花が咲きます・花が咲くと葉が硬くなって、食べられなくなります・長く使いたいなら、毎年まき直すつもりでいてください- 本葉が 12 枚以上、草丈 25cm ほどになったら
- 外側の葉から、茎元をハサミで切る
- 1 回に穫るのは 1 株から数本まで。常に 10 枚以上は残す
- 残す葉が足りないと、株が弱って次が出ません
ここだけは押さえたい
1. まく前日の昼から 18 時間水に浸す
芽が出るまで 10 日前後かかり、発芽率も 6〜7 割です。浸しておくと、そろいが良くなります。
2. 覆土は種が隠れる程度
芽を出すのに光が要ります。厚くかぶせると出ません。かぶせたら軽く押さえて、土となじませてください。
3. 10 日待つ
ほかの野菜の感覚だと「失敗した」と思う頃に出てきます。そのあいだ、表面を乾かさないでください。
4. 芽が出たら、今度は水を控える
発芽までとは逆です。湿ったままだと地際でくびれて倒れます。
5. 暑い時期にまかない
25℃ を超えると、ただでさえ低い発芽率がさらに落ちます。
6. 常に 10 枚以上の葉を残す
外葉から 1 回に数本ずつ。穫りすぎると株が弱って、次が出なくなります。長く使うための約束ごとです。
7. 乾かさない
水を切らすと葉が硬くなります。追肥のときは水やりと合わせてください。
8. わき芽は早めに取る
本葉 10 枚を過ぎると出てきます。放っておくと株が乱れて、葉が小さくなります。
9. 2 年目に花が咲いたら終わり
二年草です。花が咲くと葉が硬くなります。毎年まき直すつもりでいてください。
農薬を使わないと、ここが難しい
うまくいかないことも先に書いておきます。知っていれば、打つ手の順番が変わります。
- キアゲハの幼虫 — この野菜の葉を食べる虫は、ほぼこれです。若い幼虫は黒地に白い帯で、鳥のフンに似ています。 大きくなると緑地に黒の横縞と橙色の点が出て、葉を縁から食べて丸裸にします。1 粒ずつ産卵するので集団では出ません。大きくなれば目立つので、見つけて取るのが確実です。ネットで覆うのがいちばん効きますが、外葉を少しずつ穫る野菜なので、収穫のたびに開け閉めすることになります。そのあいだに産まれるかどうかは、Sofarm でこれから確かめます
- ヨトウムシ・ネキリムシ — 夜に出てきて食べます。毎日見回って、早く見つけるしかありません(→ヨトウムシ類 ネキリムシ類)
- 苗立枯病 — いちばんの原因は水のやりすぎです。芽が出たら水を控え、午前中にやる。畝を高くして水はけをよくし、セリ科との連作を避ける(→苗立枯病)
- べと病 — 葉の裏に灰白色のカビ、表に黄色い多角形の斑点が出ます。出た株は抜いて処分してください。出てから無農薬で止める手はありません。 できるのは、畝を高くして泥はねを止め、株間を詰めず、窒素を効かせすぎないことまでです(→べと病)
- ハダニ — 高温で乾いたときに葉裏につきます。水で洗い流す(→ハダニ類)
- アブラムシ — 水をかけて落とす(→アブラムシ類)
よくある質問
芽が出ません。
パセリは、もともと芽が出にくい野菜です。発芽率は 6〜7 割、芽が出るまで 10 日前後かかります。ほかの野菜の感覚だと「失敗した」と思う頃に出てきます。
できることは 3 つです。
まく前日の昼から、18 時間ほど水に浸す。 そろいが良くなります。
覆土は種が隠れる程度。 芽を出すのに光が要るので、厚くかぶせると出ません。かぶせたら板などで軽く押さえて、土となじませてください。
暑い時期にまかない。 25℃ を超えると、ただでさえ低い発芽率がさらに落ちます。
そのあいだ、表面を乾かさないように。切りわらを薄くふっておくと楽です。
芽は出たのに、地際で倒れました。
苗立枯病です。いちばんの原因は水のやりすぎです。
発芽までは乾かさないようにしますが、出たあとは逆に控えます。本葉が 2 枚出るまでは控えめに、水やりは午前中に。
畝を高くして水はけをよくすること、ニンジンなどセリ科を作った場所を避けることも効きます。
葉が硬いです。苦いです。
水切れか、日差しの強さです。
水を切らすと葉が硬くなります。追肥のときは、水やりと合わせてください。
日に強く当てると葉色が濃くなって香りも強くなりますが、そのぶん葉は硬くなります。やわらかい葉がほしければ、半日陰の場所でもかまいません。
どこから摘めばいいですか?
外側の葉から、茎元をハサミで切ってください。 引っ張って抜かないように。
新しい葉は株の中心から出てくるので、中心に近い葉は残します。本葉が 12 枚以上、草丈 25cm ほどになってから始めてください。
穫りすぎるとどうなりますか?
株が弱って、次の葉が出なくなります。
1 回に穫るのは 1 株から数本まで。穫ったあとも 10 枚以上残っているように。 これが長く使うための約束ごとです。
足りないときは、1 株からたくさん採ろうとせず、株を増やすほうが確実です。
大きな縞模様の幼虫がついています。
キアゲハの幼虫です。この野菜の葉を食べる虫は、ほぼこれだけです。
若いうちは黒地に白い帯が入っていて、鳥のフンに似ています。大きくなると緑地に黒の横縞と橙色の点が出て、葉を縁から食べて丸裸にします。
1 粒ずつ産卵するので集団では出ません。大きくなれば目立つので、見つけて取るのが確実です。
2 年目に花が咲きました。
パセリは二年草です。植えた年は葉を茂らせ、2 年目の春に花が咲いて終わります。
花が咲くと葉が硬くなるので、そこで一区切りです。長く使いたいなら、毎年まき直すつもりでいてください。
冬は外に置いたままでいいですか?
寒さには強い野菜です。霜がひどくなければ冬を越します。
ただし、わざわざ外に出しておく必要はありません。プランターなら軒下に寄せておくと傷みません。
プランターで作れますか?
できます。深さ 15cm 以上のプランターか、直径 15cm 以上の鉢に、株間 15〜20cm で。
土が乾きやすいので、水切れに注意してください。 葉が硬くなる原因になります。追肥は 2 週間に 1 回、株元に少しずつ。