病気 13 品目で報告

べと病

別の呼び方: ベト病

葉が黄色く変わり、裏に灰色〜白のカビが出る病気です。
ホウレンソウ・タマネギ・レタス・シュンギク・パセリ・アブラナ科・ウリ科と、守備範囲が広い。

うどんこ病と対になる相手で、こちらは濡れているときに出ます。
雨が続いた、夜露が長く残る、株が込んで乾かない。そういう条件がそろうと一気に広がります。

ホウレンソウとレタスのべと病菌にはいくつも型があり、地域で流行っている型に合った抵抗性品種でないと効かない。家庭菜園ではどの型かまで読みきれない。だから Sofarm は品種に頼りきらず、乾かす側で手を打つ。

写真: Wikimedia Commons/blastcat/CC BY 4.0
写真: Wikimedia Commons/blastcat/CC BY 4.0

見分け方

  • 葉の表に、黄色っぽい・輪郭のぼやけた斑。進むと輪郭がはっきりしてくる
  • その裏側に、灰色〜ねずみ色〜白の粉っぽいカビ
  • 斑が葉脈で区切られて角張って見えることがある(アブラナ科・パセリ・レタス)
  • タマネギは葉に楕円形の黄色い斑ができ、そこから折れて垂れる
  • 進むと葉全体が黄色くなって枯れる

出やすい条件

  • 気温 10〜20℃ の、涼しくて雨の多いとき。春と秋に山がある。ホウレンソウはもっと低い気温でも出る
  • 曇りや雨が続いたあと。朝露が昼まで残るような場所
  • 密植、排水の悪い畑、窒素のやりすぎで葉が茂りすぎたとき
  • 冬を越して育てるものは、冬の前に感染して隠れていた株が春になって出てくる

出さないために

  1. 水を抜く。 畝を立てて排水をとる。雨のあとに水が引かない場所では作らない
  2. 間引いて風を通す。 葉物はここが最大の分かれ目。込んだまま置くと、まず出る
  3. 泥はねを止める。 マルチか敷きわらで、土が葉に跳ねないようにする
  4. 窒素を効かせすぎない。 葉が厚くやわらかく茂った株ほど来る
  5. トンネルやハウスでは、日中に換気して葉を濡らしたままにしない
  6. 防虫ネットをかけるなら、株間を広げてから。 目の細かいネットは風も止めるので、込んだまま張るとべと病を呼ぶ

出てしまったら

  • 出た葉・出た株は、見つけ次第抜いて畑の外へ。そこに置くと胞子が飛び続ける
  • 残った株は間引いて風を通す。収穫も早める
  • 広がってからでは、農薬を使わずに止める手はない。次の作で条件を変えるほうに切り替える
  • 自分で採った種から出た場合は、種そのものに菌がついていることがある。同じ種を使い続けない

まちがえやすいもの

  • うどんこ病 — 白い粉が葉の表。べと病は裏にカビ、表は黄色い斑
  • 白さび病(アブラナ科) — 葉裏に白い水ぶくれのような盛り上がり。べと病の粉っぽいカビとは手ざわりが違う
  • 肥料切れ — 下葉から均一に黄色くなる。べと病は斑になる

出やすい野菜

このサイトで扱っている品目のうち、べと病の報告があるものです。全部で毎年出るわけではありません。

よくある質問

うどんこ病との見分け方は?

出る場所と条件が逆です。うどんこ病は葉の表に白い粉が出て、乾いているときに増えます。べと病は葉の裏に灰色のカビが出て、葉の表は黄色くなり、濡れているときに増えます。葉を裏返せばすぐ分かります。

出た葉だけ取れば、残りは助かりますか?

助かることもありますが、望みは薄いほうです。胞子が飛んでいるので、株ごと抜いて畑の外へ出すのが確実です。残った株は間引いて風を通し、収穫を早めてください。

防虫ネットをかけたらべと病が出ました。関係ありますか?

あります。目の細かいネットは虫と一緒に風も止めるので、中が湿ったままになりやすいです。かけるのをやめるのではなく、株間を広くとってから張ってください。虫とべと病はこの一点で両立します。

自分で採った種から作ったら、また出ました。

種そのものに菌がついていることがあります。シュンギクなどで知られています。同じ種を使い続けず、いちど買った種に戻してみてください。