病気 12 品目で報告

うどんこ病

葉に白い粉をふいたようになるカビの病気です。ウリ科(キュウリ・カボチャ・ズッキーニ・メロン・スイカ・ゴーヤ)にいちばん出やすく、イチゴ・ナス科(トマト・ナス・ピーマン)・エンドウ・ジネンジョにも来ます。

名前のとおり見た目でわかるので、気づくのが遅れにくい病気です。
枯れるのは葉だけで、根や実が腐るわけではありません。ただし葉が白く覆われると光合成が落ち、実が太らなくなります。収穫の終盤に出るぶんには、ある程度は折り合いをつけてよい相手でもあります。

写真: Wikimedia Commons/Schlaghecken Josef/CC BY-SA 4.0
写真: Wikimedia Commons/Schlaghecken Josef/CC BY-SA 4.0

見分け方

  • 葉の表に、白い粉をまぶしたような丸い斑。はじめは 1cm ほどの点
  • 広がると葉全体が汚れた白になり、やがて褐色に枯れ上がる
  • 葉の裏にも出る。茎や葉柄、まれに実にも
  • 進むと白い部分に黒い小さな粒ができる(翌年の種になるもの)

出やすい条件

  • 乾き気味のときに増える。ほかの多くのカビ病と逆なので覚えておくとよい。ただしイチゴだけは例外で、多湿でも出る
  • 収穫が始まるころから出やすい。株が疲れてくる時期と重なる
  • 密植して風が通らない、日が当たらない
  • 窒素が効きすぎている。逆に肥料が切れて株が弱ったときも出る

出さないために

  1. 抵抗性のある品種を選ぶ。 種袋に「うどんこ病に強い」と書かれているものがある。ここがいちばん効く
  2. 株間を広くとる。 迷ったら種袋の数字より広いほうを取る
  3. 込んだ葉を落とす。 ズッキーニのようにつるが伸びないものは、実のついた節の 2〜3 節下まで葉を残し、それより古い葉は葉の柄(葉柄)を少し残して取る。キュウリやカボチャのようにつるが伸びるものは、整枝のついでに下のほうの古い葉を落とす
  4. 窒素を効かせすぎない。かといって切らさない。 葉色を見て、薄くなってきたら少し足す

出てしまったら

  • 白くなった葉は、葉柄を残して切り取って畑の外へ出す。そこに置くと翌年の元になる
  • 残りの葉で間に合うなら、それ以上はやらなくてよい
  • 初期なら、重曹を水で 500〜1,000 倍に薄めたもの、または食酢を水で 100 倍に薄めたものをかける。広がりきってからでは効かない
  • 終盤に出たなら、無理に止めず収穫を急ぐほうが早い

まちがえやすいもの

  • ズッキーニの葉の模様 — 葉脈に沿って銀白色の模様が入る品種がある。模様は規則的、うどんこ病は丸く不規則
  • べと病 — 葉の表が黄色く角張り、裏に灰色のカビ。うどんこ病は表に白、しかも乾いたときに出る
  • 葉に土や肥料の粉がかかっただけのこともある。指でこすって取れるなら病気ではない

出やすい野菜

このサイトで扱っている品目のうち、うどんこ病の報告があるものです。全部で毎年出るわけではありません。

よくある質問

白い粉はこすったら取れました。病気ですか?

こすって取れるなら、土ぼこりや肥料の粉かもしれません。うどんこ病は葉の組織にくっついているので、こすっても跡が残ります。数日後に同じところが広がっていれば病気です。

重曹や食酢は、どのくらいかければいいですか?

重曹なら水で 500〜1,000 倍、食酢なら水で 100 倍から試してください。濃くしても効きがよくなるわけではなく、葉が傷みます。かけるのは白い斑が出はじめたときだけ。全体が白くなってからでは効きません。

収穫の終盤に出ました。抜いたほうがいいですか?

抜かなくて構いません。うどんこ病は葉の病気で、実が腐るわけではありません。残っている葉で足りるなら、そのまま穫りきってください。無理に止めるより、収穫を急ぐほうが早いことが多いです。

来年も同じ場所で作れますか?

作れます。白くなった葉を畑に残さず持ち出しておけば、翌年の元が減ります。それより効くのは、種袋で「うどんこ病に強い」と書かれた品種を選ぶことです。