病気
12 品目で報告
うどんこ病
葉に白い粉をふいたようになるカビの病気です。ウリ科(キュウリ・カボチャ・ズッキーニ・メロン・スイカ・ゴーヤ)にいちばん出やすく、イチゴ・ナス科(トマト・ナス・ピーマン)・エンドウ・ジネンジョにも来ます。
名前のとおり見た目でわかるので、気づくのが遅れにくい病気です。
枯れるのは葉だけで、根や実が腐るわけではありません。ただし葉が白く覆われると光合成が落ち、実が太らなくなります。収穫の終盤に出るぶんには、ある程度は折り合いをつけてよい相手でもあります。
見分け方
- 葉の表に、白い粉をまぶしたような丸い斑。はじめは 1cm ほどの点
- 広がると葉全体が汚れた白になり、やがて褐色に枯れ上がる
- 葉の裏にも出る。茎や葉柄、まれに実にも
- 進むと白い部分に黒い小さな粒ができる(翌年の種になるもの)
出やすい条件
- 乾き気味のときに増える。ほかの多くのカビ病と逆なので覚えておくとよい。ただしイチゴだけは例外で、多湿でも出る
- 収穫が始まるころから出やすい。株が疲れてくる時期と重なる
- 密植して風が通らない、日が当たらない
- 窒素が効きすぎている。逆に肥料が切れて株が弱ったときも出る
出さないために
- 抵抗性のある品種を選ぶ。 種袋に「うどんこ病に強い」と書かれているものがある。ここがいちばん効く
- 株間を広くとる。 迷ったら種袋の数字より広いほうを取る
- 込んだ葉を落とす。 ズッキーニのようにつるが伸びないものは、実のついた節の 2〜3 節下まで葉を残し、それより古い葉は葉の柄(葉柄)を少し残して取る。キュウリやカボチャのようにつるが伸びるものは、整枝のついでに下のほうの古い葉を落とす
- 窒素を効かせすぎない。かといって切らさない。 葉色を見て、薄くなってきたら少し足す
出てしまったら
- 白くなった葉は、葉柄を残して切り取って畑の外へ出す。そこに置くと翌年の元になる
- 残りの葉で間に合うなら、それ以上はやらなくてよい
- 初期なら、重曹を水で 500〜1,000 倍に薄めたもの、または食酢を水で 100 倍に薄めたものをかける。広がりきってからでは効かない
- 終盤に出たなら、無理に止めず収穫を急ぐほうが早い
まちがえやすいもの
- ズッキーニの葉の模様 — 葉脈に沿って銀白色の模様が入る品種がある。模様は規則的、うどんこ病は丸く不規則
- べと病 — 葉の表が黄色く角張り、裏に灰色のカビ。うどんこ病は表に白、しかも乾いたときに出る
- 葉に土や肥料の粉がかかっただけのこともある。指でこすって取れるなら病気ではない
よくある質問
白い粉はこすったら取れました。病気ですか?
こすって取れるなら、土ぼこりや肥料の粉かもしれません。うどんこ病は葉の組織にくっついているので、こすっても跡が残ります。数日後に同じところが広がっていれば病気です。
重曹や食酢は、どのくらいかければいいですか?
重曹なら水で 500〜1,000 倍、食酢なら水で 100 倍から試してください。濃くしても効きがよくなるわけではなく、葉が傷みます。かけるのは白い斑が出はじめたときだけ。全体が白くなってからでは効きません。
収穫の終盤に出ました。抜いたほうがいいですか?
抜かなくて構いません。うどんこ病は葉の病気で、実が腐るわけではありません。残っている葉で足りるなら、そのまま穫りきってください。無理に止めるより、収穫を急ぐほうが早いことが多いです。
来年も同じ場所で作れますか?
作れます。白くなった葉を畑に残さず持ち出しておけば、翌年の元が減ります。それより効くのは、種袋で「うどんこ病に強い」と書かれた品種を選ぶことです。