モザイク病(ウイルス病)
別の呼び方: モザイク病、ウイルス病、えそモザイク病
葉に濃淡のまだら模様が出て、縮れ、生育が止まる病気。ウイルスが原因です。
ソラマメ・ハクサイ・ダイコン・トマト・ピーマン・ジャガイモ・スイカ・ズッキーニ・サトイモ・ジネンジョに出ます。
このページでいちばん大事なのは、ここです。治せません。
カビや細菌の病気と違い、入ってしまったウイルスを追い出す手はありません。農薬を使っても同じです。
ではどうするか。運んでくるものを止めるに尽きます。運び役はほとんどがアブラムシ。そして人の手とハサミ。つまりこの病気の対策は、実質アブラムシ対策と、作業の仕方の話になります。
ただし ソラマメだけは別です。ソラマメに出る「えそモザイク病」は土から来るもので、ネットもシルバーマルチも効きません。出た株を抜き、2〜3 年あけて別の科を作ってください。
見分け方
- 葉に、濃い緑と薄い緑のまだら模様。輪郭がぼやけている
- 葉が縮れる、ねじれる、小さいまま止まる
- 株の上のほうの新しい葉から出ることが多い
- 畑全体ではなく、株ごとに出る。隣は何ともないのに 1 株だけ、という出方
- 実がつかない、ついても形が悪い
出やすい条件
- アブラムシが飛ぶ時期。春と秋
- 生育の初めほど影響が大きい。苗のうちに感染すると、まともに育ちません
- 自分で採った種、自分で残した種イモから持ち越すことがあります
- わき芽かきや収穫でハサミを使い回すと、切り口の汁で移ります
- 畑のまわりの雑草がウイルスを持っていることがあります
出さないために
- アブラムシを入れない。 種まき・植えつけの直後に目合い 0.8mm の防虫ネットをかけ、銀色のマルチを張る。この病気の対策は、ほとんどここで決まります
- 種と種イモは買ったものを使う。 自分で採ったものを使い続けない
- ハサミを使い回さない。 わき芽かきは手で折る。どうしても切るなら、株ごとに刃を洗う
- 作業は晴れた日の午前中に。 切り口が早く乾きます
- まわりの雑草を刈る。 越冬場所と感染源を減らす
- 種袋に「モザイク病に強い」と書かれた品種があれば、それを選ぶ
出てしまったら
- 治りません。抜いて畑の外へ出してください。 残しておくと、そこからアブラムシが次の株へ運びます
- 抜いたあとは手を洗ってから、健全な株にさわります
- 「もったいないから様子を見る」がいちばん損をします。畑全体に広がります
- 同じ畑で続けるなら、次は苗のうちからネットをかけてください
まちがえやすいもの
- 肥料切れ — 下葉から全体が均一に薄くなります。モザイク病はまだらで、新しい葉に出ます
- ハダニ・アザミウマ — かすれますが、こちらは点や線。まだら模様にはなりません
- 寒さや風による縮れ — 畑全体に同じように出ます。モザイク病は株ごとに出ます
よくある質問
葉がまだらになって縮れています。治りますか?
治りません。ウイルスなので、入ってしまったら戻す手はありません。抜いて畑の外へ出してください。残しておくと、アブラムシが次の株へ運びます。
1 株だけなら、様子を見てもいいですか?
おすすめしません。様子を見ているあいだに運ばれて、畑全体に広がります。株ごとに出るのがこの病気の特徴なので、1 株のうちに抜くのがいちばん損が少ない選択です。
予防は何をすればいいですか?
アブラムシを入れないこと。これでほとんど決まります。種まき・植えつけの直後に目合い 0.8mm の防虫ネットをかけて、銀色のマルチを張ってください。あわせて、わき芽かきはハサミを使わず手で折ります。
ソラマメにも同じ対策でいいですか?
ソラマメだけは別です。ソラマメに出る「えそモザイク病」は土から来るので、ネットもシルバーマルチも効きません。出た株を抜いて、2〜3 年あけて別の科を作ってください。