病気
6 品目で報告
炭疽病
別の呼び方: 炭そ病
葉や茎、実に、まわりが濃くて中が凹んだ褐色の斑ができる病気です。ゴーヤ・キュウリ・スイカ・ジネンジョ・コマツナ・シュンギクに出ます。「炭そ病」と書くこともありますが、同じものです。
この病気は、雨で運ばれます。胞子が水に濡れてはじめて飛び、泥はねと雨しぶきで下の葉から上へ、隣の株へと移ります。だから長雨のあとに、いきなり畑じゅうに広がったように見えます。
逆に言えば、水の跳ね返りを止めるだけで出方がはっきり変わります。農薬を使わない畑で勝負になるのは、ここです。
見分け方
- 葉に、はじめは水がしみたような小さい斑点。これが広がって円形〜楕円形の褐色の斑になる
- 斑の中心が少しくぼむ。これが炭疽病らしさです
- 進むと斑の表面に黒い小さな粒々が浮き、湿った日にはサーモンピンク色のぬめりがにじみます。これが出たら間違いありません
- 斑どうしがつながって、不整形の大きな枯れ込みになる
- 茎の先端にできると成長点がやられ、黒く変わってそこで止まります(シュンギク)
- ジネンジョは茎葉に褐色の小斑点が出て、湿度が高いと一気に黒褐色の大きな病斑になります
出やすい条件
- 梅雨と秋の長雨。 雨が続いた直後に出ます
- 気温が上がって、湿度が高いとき。春と秋に山があります
- 泥はねの当たる下のほうの葉から始まります
- つるを地面に這わせたままにしているとき(ジネンジョ・ウリ科)
- 自分で採った種を使い続けたとき。種そのものに菌がついていることがあります(シュンギク)
出さないために
- 泥はねを止める。 マルチか敷きわらで、土が葉に跳ねないようにします。これがいちばん効きます
- 畝を高くして、水を抜く。 雨のあとに水たまりが残る場所では出ます
- 地面から離す。 ジネンジョやウリ科は支柱に立ち上げてください。無支柱のまま這わせると、まず出ます
- 込ませない。 株間を広くとり、下葉と混みあった枝を抜いて風を通す。濡れた葉が早く乾くかどうかで決まります
- 雨よけを張る。 コマツナのような背の低い葉物では、これだけでかなり防げます
- 古い自家採種の種を使い続けない。 シュンギクでは種が菌を持っています。3〜5 年たった種なら菌が死んでいるとされますが、家庭菜園では買った種に戻すほうが早くて確実です
出てしまったら
- 病斑の出た葉は、見つけ次第とって畑の外へ。地面に落とすとそこから跳ね返ります
- ひどい株は丸ごと抜く。雨の日にさわると、手と道具で広げます。作業は葉が乾いてからにしてください
- 下葉を思いきって落として、風を通す。濡れている時間を短くするのが唯一の手です
- 実のできているものは早めに収穫する。広がってから農薬を使わずに止める手はないので、次の作で条件を変えるほうへ切り替えてください
- 残った茎葉は畑にすき込まず、外へ出す
まちがえやすいもの
- べと病 — 斑が葉脈で区切られて角張り、葉の裏に灰色のカビが出ます。炭疽病の斑は角張らず、中心がくぼみます
- 褐斑病 — よく似ていますが、斑の中心がくぼまず、サーモンピンクのぬめりも出ません
- つる枯病(ウリ科) — 茎の地際や節が褐色になってヤニが出ます。葉の斑より、茎のほうがひどくなります
- 斑点細菌病 — 斑が角張って、裏に水がしみたような透けが出ます。乾くと穴があいて破れます
よくある質問
葉に茶色い斑点が出ました。炭疽病ですか?
斑の中心がわずかにくぼんでいて、湿った日にサーモンピンクのぬめりがにじめば炭疽病です。角張った斑で葉の裏に灰色のカビならべと病、くぼまずぬめりも出ないなら褐斑病です。見分けがつかなくても、泥はねを止めて風を通す対処はどれにも効きます。
雨が続いたあと、一気に広がりました。
この病気は雨で運ばれます。胞子は水に濡れてから飛ぶので、長雨のあとに広がるのが普通です。いま打てる手は、病斑の出た葉を取って外に出すことと、下葉を落として風を通すことです。来年はマルチか敷きわらを先に入れてください。
ゴーヤのつるを地面に這わせています。
這わせていると、泥はねを直接受けるうえ、重なった葉が乾きません。支柱やネットに立ち上げてください。ジネンジョも同じで、支柱を立てないと出やすくなります。
去年の種が残っています。使っていいですか?
シュンギクは種そのものに菌がついていることがあります。前の年に炭疽病が出た株から採った種なら、使わないでください。買った種に戻すのがいちばん確実です。