病気
5 品目で報告
つる割病
ウリ科(キュウリ・スイカ・メロン・ゴーヤ)とサツマイモに出る、土の中から来る病気。
根から入って水の通り道をふさぐので、水が上がらなくなって株が枯れます。
出方に特徴があります。はじめは晴れた日の昼だけしおれて、夕方には戻る。それを数日くり返したあと、戻らなくなる。「水が足りないのかな」と思って水をやっても変わらない、という経過をたどります。
そしてやっかいなのが、菌が土に残ること。一度出た畑では、同じウリ科をすぐ作るとまた出ます。株を治す手はないので、畑の使い方の話になります。
見分け方
- 畑の 1〜2 株だけ、昼にしおれて夕方に戻る。これが数日続く
- やがて戻らなくなり、株全体がしおれて枯れる
- 株元の茎が黄褐色になり、縦に裂ける
- 裂けたところからヤニが出て、白〜淡いピンクのカビがつく
- 茎を切ると、中の筋(水の通り道)が褐色になっている
- サツマイモでは、葉が黄色くなって落ち、地際が縦に裂ける
出やすい条件
- 地温 20℃前後から。気温 24〜28℃ あたりがいちばん進みます
- ウリ科の連作。 これが最大の要因
- 雨が続いたあとに晴れが来ると、しおれが一気に出ます
- 排水が悪い畑、通気の悪い土
- サツマイモでは、病気の出た畑から採った苗を使ったとき
出さないために
- ウリ科を続けて作らない。 出た畑では 4〜5 年あけます。出ていなくても 2〜3 年。なおサツマイモは土からより苗から持ち込まれるので、こちらは苗の管理(手順 6)が主になります
- 接ぎ木苗を使う。 スイカ・メロン・キュウリでは、これがいちばん確実です。カボチャやユウガオを台木(根の側になる株)にした苗が市販されています
- 種袋に「つる割病に強い」と書かれた品種を選ぶ
- 排水をとる。 高畝にして、まわりに溝を掘る
- 窒素を効かせすぎない
- サツマイモは苗を更新する。 自分で残したつるを使い続けず、病気の出ていない畑から取った苗を使う。苗を切り取るハサミはこまめに洗う
- 畑が夏に空くなら、水をまいて透明なビニールで覆い 30 日ほど置く(太陽熱消毒)
出てしまったら
- その株は治りません。抜いて畑の外へ出してください
- 抜いた穴の土も、できれば一緒に持ち出す
- 残った株に手は打てません。次の作で畑の使い方を変えるほうに切り替えます
- 道具と長靴の土を落としてから、ほかの場所へ移動してください
まちがえやすいもの
- 根こぶ病 — 同じく昼にしおれますが、こちらはアブラナ科。根にこぶができます
- 疫病 — 葉に油じみた斑が出て、上へ広がります。つる割病は葉より先に株元にきます
- 水切れ — 水をやれば戻ります。つる割病は戻らなくなります
- ウリハムシの幼虫 — 根を食われて枯れますが、株元が裂けたりヤニが出たりはしません
よくある質問
昼だけしおれて、夕方には戻ります。水不足ですか?
まず水をやってみてください。それで変わらず、数日くり返しているなら、つる割病を疑います。株元の茎が黄褐色になって縦に裂けていないか、ヤニが出ていないか見てください。
接ぎ木苗は本当に効きますか?
この病気にかぎっては、はっきり効きます。スイカ・メロン・キュウリでは、カボチャやユウガオを台木(根の側になる株)にした苗が市販されています。値段は上がりますが、出た畑では一番確実です。
一度出た畑では、もうウリ科は作れませんか?
作れますが、間をあけてください。出た畑では 4〜5 年が目安です。どうしてもその場所で作りたいなら、接ぎ木苗と高畝を合わせてください。
サツマイモでも同じ対策ですか?
少し違います。サツマイモは土からより、苗から持ち込まれることのほうが多い病気です。病気の出ていない畑から取った苗を使い、自分で残したつるを使い続けないでください。苗を切り取るハサミもこまめに洗います。