病気
2 品目で報告
つる枯病
ウリ科のつるが、節や地際から褐色に変わって枯れ上がる病気です。メロンとスイカに出ます。
名前がつる割病とよく似ていますが、別の相手です。つる割病は土の中から根を通って入り、株がまるごとしおれます。つる枯病は雨のしぶきと泥はねで、地上から入ります。だから手の打ち方も違い、こちらは水の跳ね返りを止める側で勝負します。
ウリ科は、つるが長く伸びて地面を這う作物です。這っているあいだ、葉も茎もずっと土に触れている。雨が降れば泥をかぶる。つるを地面から離して、風を通す。ここができるかどうかで、この病気の出方は変わります。
見分け方
- 茎の節や地際に、褐色〜灰褐色の病斑。そこがくびれて、先のつるが枯れ上がります
- 病斑からヤニのような褐色の樹液がにじむことがあります
- 進むと病斑の上に、黒い小さな粒々が点々と浮きます
- 葉には、縁から入り込む褐色の斑ができ、乾いて破れます
- 株全体が一度にしおれるのではなく、やられた茎から先だけが枯れます。ここがつる割病との違いです
- 下のほう、地面に近いところから始まります
出やすい条件
- 雨が続いたあと。泥はねの当たるところから始まります
- 気温が上がって、湿度の高い時期
- つるを地面に這わせたまま、重なって蒸れているとき
- 水はけが悪く、畝が低いとき
- 同じ場所でウリ科を続けて作っているとき
- 収穫や整枝で、つるや葉柄に傷をつけたあと
出さないために
- 泥はねを止める。 畝を高くして黒マルチを張り、そのうえで敷きわらを入れてください。地面と葉のあいだに一枚入れるのが目的です
- 子づるを均等に配置して、重ならないようにする。 つるを放射状に振り分けて、葉が重ならない間隔をとります。重なったところから蒸れて出ます
- 畝を高くして、排水をとる
- 整枝・摘葉は晴れた日に。 切り口が早く乾きます。濡れた日に切ると、そこから入ります
- ウリ科の連作を切る
- 収穫後の残りかすを畑に残さない
出てしまったら
- 病斑の出た茎は、そこより先を切り落として畑の外へ。 節でくびれているなら、先のつるはもう助かりません
- 切るのは晴れた日に。切り口を乾かしてください
- 下葉と重なった葉を落として、風を通す
- 実が付いているなら、早めに収穫する。つるが枯れ上がってからでは太りません
- 広がりきってから、農薬を使わずに止める手はありません。次の作で、畝の高さとつるの配置を変えるほうへ切り替えてください
まちがえやすいもの
- つる割病 — 株がまるごとしおれ、地際の茎が縦に裂けます。つる枯病は、やられた茎から先だけが枯れます
- 炭疽病 — 葉や実の斑の中心がくぼみ、湿った日にサーモンピンクのぬめりが出ます
- 疫病 — 急速に進み、湿ると白いカビが見えます。つる枯病の病斑には黒い粒が出ます
- うどんこ病 — 葉の表に白い粉。茎の病斑はできません
- 水切れ — つるがしおれますが、茎に病斑がありません
よくある質問
つる割病とどう違いますか?
枯れ方が違います。つる割病は株がまるごとしおれて、地際の茎が縦に裂けます。つる枯病は、病斑の出た茎から先だけが枯れます。株の一部が元気なら、つる枯病です。つる割病は土の中から入りますが、つる枯病は雨の跳ね返りで地上から入るので、対策も違います。
茎の節が茶色くなって、くびれています。
つる枯病です。そこより先のつるは助かりません。晴れた日に、病斑より手前で切り落として、畑の外へ出してください。濡れた日に切ると、切り口から次が入ります。
つるは地面に這わせたままでいいですか?
這わせるなら、下に敷きわらを入れてください。地面と葉が直接触れていると、雨のたびに泥をかぶります。畝を高くして黒マルチを張り、そのうえに敷きわらを入れるのが基本形です。あわせて、子づるを放射状に振り分けて、葉が重ならないようにしてください。
実はどうなりますか?
つるが枯れ上がってからでは太りません。病斑が広がっているなら、採れる大きさのものは早めに収穫してください。残った無事なつるで実を太らせるほうへ切り替えるのが現実的です。