コナガ
アブラナ科につく小さなガの幼虫です。成虫は 6mm ほどで地味な灰褐色、幼虫は 1cm に満たない緑色です。
キャベツ・ブロッコリー・ハクサイ・チンゲンサイ・コマツナ・ミズナ・カブと、アブラナ科ならどれにでも来る。
アオムシほど目立たないので、気づいたときには葉がかすれていることが多い虫です。
葉の裏から、表皮を 1 枚残して食べるのがこの虫の食べ方で、残った表皮が白い膜になって透けます。これが見分けの決め手になります。
もうひとつやっかいなのは、幼虫が小さいうちはネットの目をくぐること。0.6mm の細かいネットでも 1〜5% は入ってくるという試験結果がある。それでも入る数は桁違いに減るので、Sofarm は 0.6mm を使う。
見分け方
- 葉が白くかすれる。穴は開かず、薄い膜が残って透けて見える
- 進むと膜が破れて不規則な穴になる
- 葉の裏に、1cm に満たない細い緑色の幼虫。触ると糸を引いて落ちる
- 食べられた部分が網目状に残ることもある
出やすい条件
- 春と秋に山がある。夏にまいたものは秋、秋にまいたものは春
- 生育の初めから終わりまで、どの時期にも来る
- 暖かい年ほど世代が重なって増える
出さないために
- 種まき・植えつけの直後に、目合い 0.6mm のネットをかける。 苗を育てているあいだも同じように覆う
- トンネルにする。 葉に直接かぶせる(べたがけ)より、支柱を立ててトンネルにしたほうが止まる。葉に触れているところには上から産卵される
- 裾を押さえる。 土をかぶせるか U ピンで留める。細かいネットは風も止めるので、株間は広めにとっておく(べと病を呼ばないため)
- 株間を広くとる。 込んだ畝は見回りが効かない
- アブラナ科を切れ目なく作らない。 作らない期間をつくらないと数が落ちない
出てしまったら
- 葉裏を見て捕る。週に 1〜2 回でも効く
- かすれた葉が増えてきたら、早めに収穫してしまうのも手
- ネットをかけていても入ることがある。かけたから安心せず、かすれが出ていないか見る
まちがえやすいもの
- キスジノミハムシ — 1mm 以下の丸い穴が点々と散る。かすれにはならない
- アオムシ — 穴が大きく、葉脈だけ残るほど食べる。虫も大きいのですぐ見つかる
- ハモグリバエ — 葉の中に白い線を描く。面ではなく線になる
よくある質問
アオムシとの見分け方は?
食べ方が違います。コナガは葉の裏から表皮を 1 枚残して食べるので、白くかすれた膜が残ります。アオムシは穴が開き、進むと太い葉脈だけになります。虫そのものも、コナガは 1cm に満たない細い緑色で、触ると糸を引いて落ちます。
ネットをかけていても入ってきます。
この虫はネットの上から卵を産むことがあり、かえったばかりの小さな幼虫は目をくぐります。0.6mm でも 1〜5% は入るという試験結果があります。防ぎきれない前提で、週に 1〜2 回は葉の裏を見てください。葉に触れないようトンネルにしておくと、上から産まれる量が減ります。
葉がかすれているだけなら、放っておいても育ちますか?
少しなら育ちます。ただしコナガは数が増えるのが速く、放っておくと一気に進みます。かすれが目につき始めたら、葉裏を見て捕るか、収穫を早めるほうに切り替えてください。
春と秋だけ気をつければいいですか?
山は春と秋ですが、葉物では夏も出ます。生育の初めから終わりまで来る虫なので、「この時期だけ」と区切らず、アブラナ科を作っているあいだはネットを外さないのが確実です。