病気 4 品目で報告

さび病

葉に、さびが浮いたようなオレンジ色の粉が吹く病気。ニンニク・ソラマメ・ラッカセイ・シソに出ます。

名前のとおり見た目でわかるので、迷うことの少ない相手です。触ると指に粉がつきます。
枯れるのは葉だけで、根や実が腐るわけではありません。ただし葉がやられると太らないので、ニンニクでは球が小さくなります。

家庭菜園で押さえるところは 2 つ。早めに見つけて葉を取ることと、ニンニクでは植える時期を遅らせることです。

写真: Wikimedia Commons/Rasbak/CC BY-SA 3.0
写真: Wikimedia Commons/Rasbak/CC BY-SA 3.0

見分け方

  • 葉に、黄色〜オレンジ色の盛り上がった小さな斑点。0.2〜0.8mm ほど
  • 進むと破れて粉が出る。触ると指につく
  • 古くなると赤褐色〜黒褐色に変わる
  • ラッカセイでは葉の裏に密に出て、表にはあまり出ない
  • シソでは葉の裏に、円く盛り上がった黄色い斑点
  • 下の葉から枯れ上がる。ラッカセイでは落ちずに枯れたまま残る

出やすい条件

  • 雨が多く、気温が上がってくるとき。ニンニクでは雨の多い年に多い
  • ニンニクは秋(芽が出て葉が伸びたあと)と、春先から初夏の 2 回。植えつけが早いほど秋のうちに出ます
  • ソラマメは春、暖かくなりはじめたころに急に増えることがあります
  • ラッカセイは真夏を過ぎてから
  • 密植して風が通らないとき
  • 近くのネギ類で先に出ていること(ニンニク)

出さないために

  1. ニンニクを早植えしない。 早く植えるほど秋のうちに葉が伸びて、秋の発生が増えます。植えどきは地域で違うので、品目ページのカレンダーで確かめてください
  2. 黒マルチを当たり前にしない。 地温が上がって芽が早く出るぶん、秋の発生が増えることがあります。暖かい地域では、マルチなしで育てることも考えてください
  3. まわりのネギ類を見ておく。 ネギのさび病が先に出ていると、そこから移ります
  4. 株間を広くとる。 風が通れば葉が早く乾きます
  5. 窒素を効かせすぎない
  6. ラッカセイとシソは、出た葉を早めに取る。 シソは株間を広げて風を通し、ラッカセイは広がったら収穫を急ぎます

出てしまったら

  • 出た葉は早めに取って畑の外へ。粉が飛ぶので、袋に入れてから動かす
  • 取った葉はその場に捨てない。堆肥にするなら、しっかり発酵させてから
  • ラッカセイで広がったら、早めに収穫するほうが現実的です。葉が枯れ上がってからでは実が太りません
  • 広がりきってから、農薬を使わずに止める手はありません。葉を減らして風を通し、収穫を急ぎます

まちがえやすいもの

  • 白さび病(アブラナ科) — 白い斑点。色が違います
  • ハダニ — 葉がかすれますが、盛り上がりません。粉もつきません
  • 肥料切れ — 下葉から均一に黄色くなります。さび病は粒状の斑から始まります

出やすい野菜

このサイトで扱っている品目のうち、さび病の報告があるものです。全部で毎年出るわけではありません。

よくある質問

葉にオレンジ色の粉がつきます。触ると指につきます。

さび病です。見た目でほぼ判断できる数少ない病気です。盛り上がった斑点が破れて、中の粉が出ている状態です。出た葉は早めに取って、畑の外へ出してください。

ニンニクの葉が黄色くなってきました。収穫できますか?

葉が枯れ上がると球は太りません。広がっているなら、残っている葉で太らせるのはもう難しいので、早めに掘り上げる判断もありです。翌年は植えるのを遅らせて、秋のうちに出さないようにしてください。

早く植えたほうが大きくなるのでは?

そのぶん秋のうちに葉が伸びて、さび病が出やすくなります。秋に出た株の 2 割ほどで菌が冬を越し、越冬された畑は翌春の出はじめが大幅に早まります。欲張って早植えすると、翌年に跳ね返ってきます。

ラッカセイの葉の裏が一面オレンジです。

真夏を過ぎてからよく出ます。ここまで広がると止める手はないので、早めに収穫してください。葉が枯れ上がってからでは、実が太りません。