虫 5 品目で報告

オオタバコガ

ガの幼虫。トマト・ピーマン・ナス・レタス・トウモロコシに来ます。

ほかの葉を食べるほかの虫と決定的に違うのは、実の中に入ることです。
葉がきれいなのに、収穫しようとしたトマトに穴が開いている。割ってみると中が食われていて、フンが詰まっている。レタスなら結球部の中。トウモロコシなら先端の粒。

中に入られたら、もう手が出せません。 農薬を使っても同じです。だからこの虫は、入られる前に止めるしかない相手として扱います。

もうひとつやっかいな性質があって、1 匹が実を次々に渡り歩きます。1 つを食べきらずに移るので、被害の数が虫の数より多くなります。

写真: Wikimedia Commons/Quatar/CC BY-SA 3.0
写真: Wikimedia Commons/Quatar/CC BY-SA 3.0

見分け方

  • 実に、きれいな丸い穴。縁がぎざぎざしていない
  • 穴のまわりや地面に、黒っぽい粒のフン
  • 割ると中が空洞になっていて、フンが詰まっている
  • 幼虫は緑〜褐色で、模様に個体差が大きい
  • レタスでは結球部の中が食われる

出やすい条件

  • 成虫は初夏から秋まで。とくに真夏を過ぎてから数が増えます
  • 夏から秋にかけての実の収穫期と、まともに重なります
  • 暖かい年ほど遅くまで続きます

出さないために

  1. 成虫が飛ぶ時期に覆う。 防虫ネットや不織布で覆って、産卵させないのがいちばん効きます。覆っていれば被害はほとんど出ません。トマト・ナス・ピーマンは支柱ごと囲い、レタスやトウモロコシは上からかけます
  2. 真夏を過ぎたら重点的に見回る。 数が増えるのはこの時期です
  3. 実を見る。 葉ではなく実。小さな穴が 1 つでもあれば、もう入っています
  4. 支柱で高くなるものは、覆い続けられません。 トマト・ナス・ピーマンは実がつき始めたら、覆うより実を見て回るほうに切り替えてください
  5. 穴の開いた実は、すぐ取って畑の外へ。 中の幼虫が次の実へ移ります

出てしまったら

  • 穴の開いた実は畑に落とさず、持ち出す。放っておくと中から出てきて隣へ移ります
  • 実を割れば幼虫が出てくるので、その場で始末する
  • 葉の上を探しても、たいていいません。穴のある実を探すほうが早いです
  • 覆いをかけていない時期に出たなら、残りの実だけでも覆ってください

まちがえやすいもの

  • 尻腐れ果(トマト・ピーマン) — 実の先が黒くへこみますが、穴は開きません。こちらは病気でも虫でもなくカルシウムの問題
  • アワノメイガ(トウモロコシ) — トウモロコシの実に穴が開くのは、たいていこちらです。茎にも穴とフンが出ます。対処も違い、花粉が出終わった雄穂を早めに切り取るのが効きます
  • ヨトウムシ — 葉を食べます。実の中には入りません
  • 鳥害 — 突いた痕が浅く、フンではなく羽や足跡が残ります
  • 穴が丸くてフンがあれば、まずこれです

出やすい野菜

このサイトで扱っている品目のうち、オオタバコガの報告があるものです。全部で毎年出るわけではありません。

よくある質問

トマトの実に穴が開いていました。中は空っぽです。

オオタバコガです。穴がきれいな丸で、中にフンが詰まっているのが特徴です。その実は取って畑の外へ出してください。中にいる幼虫が、次の実へ移ります。

トウモロコシの先が食べられています。これですか?

たいていはアワノメイガという別の虫です。茎にも穴とフンが出ていないか見てください。対処も違い、花粉が出終わった雄穂を早めに切り取るのが効きます。

支柱で高くなるトマトやピーマンは、どう覆えばいいですか?

覆い続けるのは現実的ではありません。苗のうちは覆えますが、実がつき始めたら、覆うより実を見て回るほうに切り替えてください。小さな穴を 1 つ見つけた時点で取れば、被害は 1 個で止まります。

穴の開いた実は、食べられますか?

穴のまわりを大きめに切り落とせば食べられますが、中でフンがしているので、おすすめはしません。それより、見つけたらすぐ畑の外へ出してください。置いておくと中から出て、隣の実へ移ります。