根腐病
土の中の菌が根に入り、根が褐色に腐って、株が育たなくなる病気です。レタスとジネンジョに出ます。
地上を見ていても分かりません。生育がそろわない、暑い日に妙にしおれる、玉が小さいまま止まる。そのくらいしか出ないので、肥料が足りないのだと思って追肥を足し、それでも変わらない。抜いてはじめて、根が無いことに気づきます。
レタスでは、夏から秋にかけて採る作型でとくに問題になります。やっかいなのは、感受性のある品種を作り続けると、土の中の菌が急に増えることです。去年まで何ともなかった畑が、ある年から急に悪くなる。そういう増え方をします。
抵抗性のある品種が出ていますが、菌にはいくつかの型があり、畑にいる型と品種が合わないと効きません。家庭菜園で型を調べるのは無理です。だから Sofarm は、品種だけに賭けず、輪作と作型をあわせて使います。
見分け方
- 生育がそろわない。同じ日に植えたのに、株ごとに大きさが違う
- 晴れた日の昼にしおれて、夕方に戻る。これを繰り返したあと、戻らなくなる
- 下葉から黄色くなり、玉が小さいまま止まる(レタス)
- 抜くと、根が褐色に腐っていて、細い根がほとんど無い
- 根や地際の茎を縦に切ると、水の通り道(維管束)が褐色に変わっています。 ここが決め手です
- 畑全体ではなく、株ごとにばらばらに出ます
- 同じ品種を作り続けている畝ほど、はっきり出ます
出やすい条件
- 同じ科のものを、同じ場所で作り続けたとき。 これが最大の原因です。菌が急に増えます
- 地温が高い時期。夏から秋にかけて採る作型
- 水はけが悪く、根が傷んでいるとき
- 苗のうちに持ち込まれることがあります
- 道具や長靴についた土で、よその畑から運ばれます
出さないために
- 連作を切る。 これがいちばん効きます。同じ畝で続けて作らない
- ソバかマリーゴールドを、2 年以上はさむ。 土の中の菌が目に見えて減ります。ただし、同じ年の春にソバやマリーゴールドを作って、夏秋にレタスを作る組み合わせでは効きません。 レタスを作らない年を 2 年、ちゃんとはさんでください。ここを間違えると、手間だけかけて効果が出ません
- 抵抗性のある品種を選ぶ。ただし、それだけに頼らない。 菌には型があり、畑にいる型と合わないと効きません。種袋に書いてあれば選びますが、効かなかったときのために輪作と作型も用意してください
- 地温を上げない。 白黒のマルチで地面の温度を下げます
- 暑い時期を外す。 植えつけを涼しいほうへずらすと、はっきり違います
- 畝を高くして排水をとる。 根が傷んでいると入られます
- 苗は健全なものを使い、道具と長靴の土を別の畝へ持ち込まない
出てしまったら
- 出た株は治りません。 根ごと抜いて畑の外へ出してください
- 抜いた穴のまわりの土を、ほかの畝へ移さない
- 残った株に効く手当てはありません。収穫できるものは早めに採ってください
- 次に何を作るかで勝負が決まります。 その畝からレタス(ジネンジョならヤマノイモ類)を外して、ソバかマリーゴールドを 2 年入れてください
- 抜いた株を堆肥に入れない
まちがえやすいもの
- 萎黄病・萎凋病 — 同じく維管束が褐色になりますが、下葉が片側から網目状に黄ばみます。根が腐って落ちるのは根腐病のほうです
- 立枯病 — 地際の外側が褐色になって腐ります。根腐病は、根そのものが腐ります
- センチュウ — 根にこぶや黒ずみが出ます。根腐病にこぶはできません
- 肥料切れ — 下葉から均一に黄色くなります。根腐病は株ごとにばらつきます
- 水切れ — 水をやれば戻ります。根腐病は戻りません
よくある質問
生育がそろわず、玉が小さいままです。肥料不足ですか?
1 株抜いて、根を見てください。褐色に腐って細い根がほとんど無ければ根腐病です。根や地際を縦に切って、水の通り道が褐色に変わっていれば確定です。肥料不足なら根は白く、黄色くなり方も下葉から均一です。追肥を足しても変わりません。
マリーゴールドを植えれば治りますか?
その年には効きません。それに、同じ年の春にマリーゴールドやソバを作って、夏秋にレタスを作る組み合わせでは効果が出ないことが分かっています。 2 年以上、レタスを作らない年をはさんでください。そこまでやると、土の中の菌がはっきり減ります。
抵抗性のある品種を買えば大丈夫ですか?
それだけでは足りません。この菌にはいくつかの型があり、畑にいる型と品種が合わないと効きません。家庭菜園で型を調べるのは無理なので、品種は使いつつ、輪作と作型もあわせてください。いちばん手早く効くのは、植えつけを涼しい時期へずらすことです。
一度出た畑は、もう使えませんか?
使えます。ただし同じものを続けては作れません。ソバかマリーゴールドを 2 年はさんで、別の科のものに切り替えてください。あわせて、白黒のマルチで地温を下げ、畝を高くして水を抜いてください。