虫 7 品目で報告

ネキリムシ類

別の呼び方: ネキリムシ

カブラヤガなどの幼虫。葉を食べるのではなく、地際で茎を食い切ります。
ニンジン・ハクサイ・ホウレンソウ・ジャガイモ・シュンギク・タマネギ・ジネンジョなど、品目を選びません。

被害の出方がはっきりしているので分かりやすい相手です。朝、畑に行くと苗が 1 本だけ倒れている。拾い上げると、茎が切れている。葉はほとんど食べられていない。これがネキリムシです。

数としてはそれほど多くありませんが、1 匹で苗が 1 本だめになります。葉を少しかじられるのとは被害の意味が違い、まいた種・植えた苗がそのまま消えます。

写真: Wikimedia Commons/W.M. Hantsbarger, Bugwood.org/CC BY 3.0 us
写真: Wikimedia Commons/W.M. Hantsbarger, Bugwood.org/CC BY 3.0 us

見分け方

  • 苗が根元から倒れている。茎がきれいに切り落とされている
  • 葉はほとんど食べられていない
  • 一晩で 1〜数本。毎朝どこかが倒れる
  • 倒れた株のまわり 5cm、深さ 3cm ほどの土を掘ると、丸まった灰褐色の幼虫が出てくる

出やすい条件

  • 発芽から植えつけ直後の、苗が細いうち
  • 春と秋。シュンギクでは秋に出やすい
  • まだ分解しきっていない堆肥や刈り草のあるところに寄ってきます。 堆肥をまき溝の近くに浅く入れると集まります
  • 畑のまわりに草が茂っていると、そこで育ってから入ってきます

出さないために

  1. 堆肥はまき溝から離して、深いところに入れる。 これがいちばん効きます。有機物を求めて来るので、種のそばに置かない
  2. まわりを刈る。 畑の縁の草を残さない。刈った草は片づける
  3. 育苗中もネットをかける。 苗のうちに産みつけられることがあります
  4. 苗は少し多めに作っておく。 完全には防げないので、倒されたぶんを埋められるようにしておく

出てしまったら

  • 倒れた株のすぐそばを掘る。 遠くへは行っていません。だいたい半径 5cm 以内の浅いところにいます
  • 見つけたらその場でつぶす。1 匹取れば、その周辺の被害は止まります
  • 毎朝ひと回りして、倒れた株があればその場で掘る。これを数日続けると落ち着きます
  • 空いた場所に予備の苗を植え直してください

まちがえやすいもの

  • ヨトウムシ — 同じく昼は土の中にいますが、こちらは葉を食べます。茎は切りません
  • コオロギ — 苗を地際でかじることがあります。切り口が荒いのが違います
  • 苗立枯病 — 地際が細くくびれて倒れますが、茎は切れていません。くびれた部分が茶色くなっています
  • 水切れ — しおれますが、茎はつながっています

出やすい野菜

このサイトで扱っている品目のうち、ネキリムシ類の報告があるものです。全部で毎年出るわけではありません。

よくある質問

朝、苗が 1 本だけ倒れていました。病気ですか?

茎がきれいに切れているなら、ネキリムシです。倒れた株のすぐそば、半径 5cm・深さ 3cm くらいの土を掘ってみてください。丸まった灰褐色の幼虫が出てきます。遠くへは行っていません。

毎朝 1 本ずつ倒されます。どうすればいいですか?

その都度、倒れた株のそばを掘って見つけてください。1 匹取れば、そのあたりの被害は止まります。これを数日続けると落ち着きます。並行して、堆肥の入れ方を見直してください。まき溝の近くに浅く入れていると集まってきます。

堆肥が原因になるのですか?

まだ分解しきっていない有機物に寄ってきます。堆肥そのものが悪いのではなく、入れる場所と深さの問題です。まき溝から離して、深いところに入れてください。これがいちばん効く予防です。

防虫ネットで防げますか?

完全には防げません。苗を育てているあいだにネットをかけておくと産卵を減らせますが、土の中にいるものには効きません。苗は少し多めに作っておいて、倒されたぶんを植え直せるようにしておくのが現実的です。