虫 2 品目で報告

コナジラミ類

葉の裏につく、1mm ほどの白い虫です。株を揺すると、白い粉が舞い上がるように一斉に飛び立ちます。見た目どおりコナジラミという名前です。トマトとナスに出ます。

汁を吸う量そのものは、たいした害ではありません。本当の問題は二つあります。ひとつは排泄物に黒いカビ(すす病)が生えて、葉が黒く汚れること。もうひとつが深刻で、ウイルス病を運ぶことです。トマトの黄化葉巻病はこの虫が媒介します。かかった株は治らず、実が着きません。

だから数を減らすこと自体が目的ではありません。ウイルスを持ち込ませないことが目的です。手の打ち方も、そこから逆算して決めます。

見分け方

  • 葉を揺すると、1mm ほどの白い虫が一斉に飛び立つ。しばらくして同じ葉の裏へ戻ります
  • 葉の裏に、白い成虫と、動かない平たい楕円形の幼虫が並んでついている
  • 葉がべたつき、やがて黒いすすのような汚れが広がる
  • 葉が黄色くまだらになり、縮れてくる
  • 新芽が小さく縮れて、葉が上向きに巻き、全体が黄ばんできたら黄化葉巻病です。 これが出たら、虫の問題ではなく株の問題になります

出やすい条件

  • 気温が上がってから、収穫が終わるまでずっと
  • 風通しが悪く、葉が込みあっているとき
  • まわりに古い株や、片づけていない前作が残っているとき。そこから移ってきます
  • 苗を買ってきたときに、葉の裏についてくることがあります

出さないために

  1. 苗を買うとき、葉の裏を見てから買う。 白い虫も、平たい幼虫もついていないものを選んでください。持ち込まないのがいちばん安い手です
  2. 黄色い粘着シートをつるす。 この虫は黄色に寄ってきます。株の高さに合わせて下げておけば、数の確認と捕殺が同時にできます
  3. 下葉を落として、風を通す。 込んだ株の内側に居つきます
  4. シルバーのマルチを張る。 下からの照り返しで、飛んでくる虫が株に降りにくくなります
  5. 前作の残りを片づける。 枯れた株をそのままにしておくと、そこで冬を越します
  6. ナスのまわりにマリーゴールドを混植すると発生が抑えられるとされています。畑の縁に何株か置いておく程度でよい

出てしまったら

  • 白く汚れた葉の裏を見て、葉ごと取って畑の外へ出す。幼虫は動かないので、葉ごと取れば確実に減らせます
  • 黄色い粘着シートを増やす。飛ぶ虫なので、これがいちばん手早い
  • 黒く汚れた葉は、すす病が広がっているだけで、虫を減らせば止まります。汚れがひどい葉は落としてください
  • 新芽が縮れて上向きに巻き、黄ばんできた株は、黄化葉巻病です。治りません。 抜いて畑の外へ出してください。残すと、そこから虫がウイルスを吸い出して、まわりへ運びます
  • 片づけた株を畑に積まない

まちがえやすいもの

  • アブラムシ類 — 同じく汁を吸い、すす病を呼びますが、飛びません。群れてじっと止まっています
  • アザミウマ類 — 細長い 1〜2mm の虫で、葉に白いかすり傷を残します。飛び立つより歩き回ります
  • ハダニ類 — 葉の裏に細かい点々と糸。白く飛ぶことはありません
  • うどんこ病 — 白く見えますが粉です。指でこすると取れます

出やすい野菜

このサイトで扱っている品目のうち、コナジラミ類の報告があるものです。全部で毎年出るわけではありません。

よくある質問

葉を触ると白い虫が飛び立ちます。

コナジラミです。葉の裏を見ると、動かない平たい幼虫も並んでついています。黄色い粘着シートを株のそばにつるして、ひどい葉は葉ごと取って畑の外へ出してください。

葉が黒く汚れてきました。病気ですか?

すす病です。コナジラミの排泄物にカビが生えたもので、虫を減らせば止まります。葉そのものが病気になっているわけではありませんが、黒く覆われると光合成ができません。汚れのひどい葉は落としてください。

トマトの新芽が縮れて、上に巻いて黄色くなってきました。

黄化葉巻病です。この虫が運びます。治す手はなく、その株に実は着きません。抜いて畑の外へ出してください。放っておくと、コナジラミがその株からウイルスを吸い出して、健全な株へ運びます。つらい判断ですが、早いほど被害が小さくて済みます。

苗を買うときに気をつけることはありますか?

葉の裏を見てください。白い小さな虫や、平たい楕円形の幼虫がついていたら、別の苗にしてください。黄化葉巻病は苗の時点で感染していることもあります。葉が縮れて上に巻いているものは避けてください。