病気 4 品目で報告

褐斑病

葉に褐色の斑点ができ、増えて広がって、葉を枯らす病気です。ラッカセイ・シソ・スナップエンドウ・オクラに出ます。

炭疽病とよく似ていますが、斑の中心がくぼまず、サーモンピンクのぬめりも出ません。そこが見分けどころです。もっとも、家庭菜園で打てる手はどちらもほぼ同じなので、見分けがつかないまま対処しても困りません。

この病気の本当の損は、斑点そのものではなく葉を早く失うことです。ラッカセイは葉が枯れ上がると莢が太らず、オクラは莢の色が淡くなります。収穫までどれだけ葉を残せるかで、採れる量が変わります。

オクラだけは少し話が違います。 オクラの葉の病気は、茂りすぎて風と光が通らなくなったときにまとめて出ます。だからオクラでは、病気を追うより先に摘葉と剪定の話になります。

見分け方

  • 葉に、1〜10mm(多くは 2〜3mm)の円いしみ。はじめは黄褐色です
  • 進むと中心が暗褐色〜赤褐色になり、斑のまわりに黄色いリングが出ます。これが褐斑病らしさです
  • 葉の裏から見ると、表より色が淡く見えます
  • シソは、黒褐色の大小の斑ができて、広がって葉を枯らします
  • 斑がつながって葉全体が枯れ、下の葉から落ちていきます
  • オクラは、葉が茂って内側が暗くなったころ、下のほうの葉からまとめて傷みます。莢の色が淡くなるのも同じ原因です

出やすい条件

  • 雨が続いたあと。泥はねの当たる下葉から始まります
  • 気温が上がって、湿度の高い時期
  • 株が込みあって、内側に風と光が入らないとき
  • 葉が茂りすぎたとき(オクラ)
  • 前の年の残りかすを畑にすき込んだとき

出さないために

  1. 泥はねを止める。 マルチか敷きわらで、土が葉に跳ねないようにします
  2. 株間を広くとり、下葉を落として風を通す。 濡れた葉が早く乾くかどうかで決まります
  3. 畝を高くして、排水をとる
  4. オクラは摘葉する。 収穫した莢の下 1〜2 枚を残して、それより下の葉を落とす。勢いが強すぎる株なら、収穫した莢のすぐ下まで落として構いません。下のほうから出る弱い枝も切って、茂りすぎを避けてください
  5. 出た葉は早めに取って畑の外へ。 シソはこれがいちばん効きます
  6. 収穫後の残りかすを畑に残さない

出てしまったら

  • 斑の出た葉を取って畑の外へ。地面に落とすと、そこから跳ね返ります
  • 下葉を落として風を通す。作業は葉が乾いてから。濡れた日にさわると、手と道具で広げます
  • ラッカセイは、葉が枯れ上がってからでは莢が太りません。広がったら収穫を急いでください
  • オクラは、摘葉して風と光を通すだけで止まることがあります。葉を落とすのを惜しまないでください
  • 広がりきってから、農薬を使わずに止める手はありません。次の作で、泥はねと株間の条件を変えるほうへ切り替えてください

まちがえやすいもの

  • 炭疽病 — 斑の中心がくぼみ、湿った日にサーモンピンクのぬめりがにじみます。褐斑病はくぼまず、ぬめりも出ません
  • 斑点細菌病 — 斑が葉脈で区切られて角張り、裏に水がしみたような透けが出ます。乾くと破れて穴があきます
  • さび病 — オレンジ色の粉が吹いて、触ると指につきます
  • うどんこ病 — 白い粉です。指でこすると取れます。オクラでは褐斑病と同時に出ることがあります
  • 肥料切れ — 下葉から均一に黄色くなります。褐斑病は斑から始まります

出やすい野菜

このサイトで扱っている品目のうち、褐斑病の報告があるものです。全部で毎年出るわけではありません。

よくある質問

炭疽病との見分け方は?

斑の中心を見てください。わずかにくぼんでいて、湿った日にサーモンピンクのぬめりがにじめば炭疽病です。くぼまず、まわりに黄色いリングが出ていれば褐斑病です。見分けがつかなくても構いません。泥はねを止めて風を通すという対処は、どちらにも同じように効きます。

オクラの葉が傷んで、莢の色も淡くなってきました。

葉が茂りすぎて、内側に風と光が入らなくなっています。収穫した莢の下 1〜2 枚を残して、それより下の葉を落としてください。勢いが強すぎる株は、収穫した莢のすぐ下まで落として構いません。下から出る弱い枝も切ってください。葉を落とすのをためらうと、かえって収穫が落ちます。

ラッカセイの葉が枯れ上がってきました。

葉を失うと莢が太りません。残った葉で育てるしかないので、収穫を急いでください。来年に向けては、泥はねを止めるのが先決です。畝を高くして水を抜き、マルチか敷きわらを入れてください。

シソの葉に黒い斑点が出ます。食べられますか?

斑点の出た葉は取り除いてください。残りの葉は洗えば食べられます。シソは出た葉を早めに取るのがいちばん効く相手なので、見つけ次第こまめに取って、畑の外へ出してください。株間を広げて風を通すと、そもそも出にくくなります。