褐斑病
葉に褐色の斑点ができ、増えて広がって、葉を枯らす病気です。ラッカセイ・シソ・スナップエンドウ・オクラに出ます。
炭疽病とよく似ていますが、斑の中心がくぼまず、サーモンピンクのぬめりも出ません。そこが見分けどころです。もっとも、家庭菜園で打てる手はどちらもほぼ同じなので、見分けがつかないまま対処しても困りません。
この病気の本当の損は、斑点そのものではなく葉を早く失うことです。ラッカセイは葉が枯れ上がると莢が太らず、オクラは莢の色が淡くなります。収穫までどれだけ葉を残せるかで、採れる量が変わります。
オクラだけは少し話が違います。 オクラの葉の病気は、茂りすぎて風と光が通らなくなったときにまとめて出ます。だからオクラでは、病気を追うより先に摘葉と剪定の話になります。
見分け方
- 葉に、1〜10mm(多くは 2〜3mm)の円いしみ。はじめは黄褐色です
- 進むと中心が暗褐色〜赤褐色になり、斑のまわりに黄色いリングが出ます。これが褐斑病らしさです
- 葉の裏から見ると、表より色が淡く見えます
- シソは、黒褐色の大小の斑ができて、広がって葉を枯らします
- 斑がつながって葉全体が枯れ、下の葉から落ちていきます
- オクラは、葉が茂って内側が暗くなったころ、下のほうの葉からまとめて傷みます。莢の色が淡くなるのも同じ原因です
出やすい条件
- 雨が続いたあと。泥はねの当たる下葉から始まります
- 気温が上がって、湿度の高い時期
- 株が込みあって、内側に風と光が入らないとき
- 葉が茂りすぎたとき(オクラ)
- 前の年の残りかすを畑にすき込んだとき
出さないために
- 泥はねを止める。 マルチか敷きわらで、土が葉に跳ねないようにします
- 株間を広くとり、下葉を落として風を通す。 濡れた葉が早く乾くかどうかで決まります
- 畝を高くして、排水をとる
- オクラは摘葉する。 収穫した莢の下 1〜2 枚を残して、それより下の葉を落とす。勢いが強すぎる株なら、収穫した莢のすぐ下まで落として構いません。下のほうから出る弱い枝も切って、茂りすぎを避けてください
- 出た葉は早めに取って畑の外へ。 シソはこれがいちばん効きます
- 収穫後の残りかすを畑に残さない
出てしまったら
- 斑の出た葉を取って畑の外へ。地面に落とすと、そこから跳ね返ります
- 下葉を落として風を通す。作業は葉が乾いてから。濡れた日にさわると、手と道具で広げます
- ラッカセイは、葉が枯れ上がってからでは莢が太りません。広がったら収穫を急いでください
- オクラは、摘葉して風と光を通すだけで止まることがあります。葉を落とすのを惜しまないでください
- 広がりきってから、農薬を使わずに止める手はありません。次の作で、泥はねと株間の条件を変えるほうへ切り替えてください
まちがえやすいもの
- 炭疽病 — 斑の中心がくぼみ、湿った日にサーモンピンクのぬめりがにじみます。褐斑病はくぼまず、ぬめりも出ません
- 斑点細菌病 — 斑が葉脈で区切られて角張り、裏に水がしみたような透けが出ます。乾くと破れて穴があきます
- さび病 — オレンジ色の粉が吹いて、触ると指につきます
- うどんこ病 — 白い粉です。指でこすると取れます。オクラでは褐斑病と同時に出ることがあります
- 肥料切れ — 下葉から均一に黄色くなります。褐斑病は斑から始まります
よくある質問
炭疽病との見分け方は?
斑の中心を見てください。わずかにくぼんでいて、湿った日にサーモンピンクのぬめりがにじめば炭疽病です。くぼまず、まわりに黄色いリングが出ていれば褐斑病です。見分けがつかなくても構いません。泥はねを止めて風を通すという対処は、どちらにも同じように効きます。
オクラの葉が傷んで、莢の色も淡くなってきました。
葉が茂りすぎて、内側に風と光が入らなくなっています。収穫した莢の下 1〜2 枚を残して、それより下の葉を落としてください。勢いが強すぎる株は、収穫した莢のすぐ下まで落として構いません。下から出る弱い枝も切ってください。葉を落とすのをためらうと、かえって収穫が落ちます。
ラッカセイの葉が枯れ上がってきました。
葉を失うと莢が太りません。残った葉で育てるしかないので、収穫を急いでください。来年に向けては、泥はねを止めるのが先決です。畝を高くして水を抜き、マルチか敷きわらを入れてください。
シソの葉に黒い斑点が出ます。食べられますか?
斑点の出た葉は取り除いてください。残りの葉は洗えば食べられます。シソは出た葉を早めに取るのがいちばん効く相手なので、見つけ次第こまめに取って、畑の外へ出してください。株間を広げて風を通すと、そもそも出にくくなります。