虫
2 品目で報告
カメムシ類
莢や実に口を刺して、中の汁を吸う虫です。エダマメとオクラに出ます。エダマメでは、タネ屋各社がそろって最大の害虫に挙げる相手です。
この虫のいやらしさは、葉を食べないことです。穴も開かず、フンも目立たない。株は青々としていて、どこも傷んでいないように見える。それなのに、収穫して莢を開けると実が入っていない。莢だけが育って中が空っぽ、あるいは小さくしなびた豆が入っている。そういう形で損害が出ます。
気づいたときには吸われたあとなので、莢ができる前から構えておくしかありません。
見分け方
- 莢はつくのに、中の豆が太らない。 エダマメでいちばん多い出方です
- 莢や豆の表面に、針で刺したような小さな斑点が残る。吸われた跡です
- オクラは、莢が曲がる。中の実の育ちがそろわず、まっすぐ伸びません
- 株を揺すると、1〜2cm の平たい虫がぽろりと落ちたり、独特のにおいを残して飛び立ったりする
- 葉の裏に、たるの形をした卵がきれいに並んで産みつけられている
- 葉に穴は開きません。穴があればほかの虫です
出やすい条件
- 莢がつき始めてから、実が太るまで。 ここに集中します
- 気温が高く、晴れた日が続くとき
- まわりに草が茂っているとき。雑草が発生源になります
- 窒素が効きすぎて、株がやわらかく間のびしているとき
- 近くにイネや豆類の畑、雑木林があるとき。そこから飛んできます
出さないために
- 種をまいた直後、または苗を植えた直後からネットをかける。 莢がついてからでは遅い。カメムシは体が大きいので、目の粗いネットでも止まります。裾を土に埋めて、隙間をなくしてください
- まわりの草を刈る。 畑の縁を刈って、刈った草は片づける。発生源を近くに置かないことです
- 窒素を効かせすぎない。 やわらかく間のびした株に寄ってきます
- 葉の裏の卵を取る。 たる形の卵がきれいに並んでいるので、見つけやすい相手です。葉ごと取ってください
- 莢がつき始めたら、週に一度は株を見回る
出てしまったら
- 朝のうちに取る。 気温が低い時間帯は動きが鈍く、手やペットボトルで捕まえられます。昼になると飛んで逃げます
- 株の下に広げた紙や容器を置いて、株を軽く揺すると落ちます。そのまま水に落とすのが楽です
- 葉の裏の卵のかたまりは、見つけ次第つぶす。孵ってから追いかけるより、はるかに楽です
- 吸われた莢は戻りません。 実の入らなかった莢は、採っても仕方がないので、残った株の収穫を急いでください
- においが手につくのが嫌なら、割りばしかペットボトルを使ってください
まちがえやすいもの
- サヤタマバエ — 莢の中に小さなウジが入ります。莢を開ければ分かります
- マメシンクイガ — 豆そのものに穴を開けて食べます。食べ跡とフンが残ります。カメムシは刺すだけで、穴は開けません
- 落花・着莢不良 — 莢そのものがつきません。カメムシは莢はつくが中身が入らない、という違いです
- アブラムシ類 — 同じく汁を吸いますが、新芽に群れていて、莢ではなく芽や葉につきます
よくある質問
莢はできたのに、中の豆が入っていません。
カメムシに吸われています。莢の表面に、針で刺したような小さな斑点が残っていないか見てください。株に穴も食べ跡もないのに実が入らないときは、まずこれを疑ってください。
どんなネットを使えばいいですか?
体が大きい虫なので、目の粗いネットでも止まります。アオムシやアブラムシ用の細かいものを使う必要はありません。大事なのは目合いよりも、かける時期と裾の押さえ方です。種をまいた直後、または植えた直後からかけて、裾を土に埋めてください。
捕まえるのが苦手です。
朝のうちにやってください。気温が低いと動きが鈍く、簡単に捕まります。株の下に容器を置いて、株を軽く揺するとぽろぽろ落ちます。そのまま水に落とせば、手で触らずに済みます。何より、葉の裏の卵のうちに取ってしまうのがいちばん気が重くありません。
オクラの莢が曲がります。これもカメムシですか?
吸われると中の実の育ちがそろわず、莢が曲がります。ほかに、受粉がうまくいかなかったときや、水と肥料が切れたときにも曲がります。莢に刺し跡の斑点があるかどうかで見分けてください。