病気 6 品目で報告

灰色かび病

枯れたところ・傷んだところに先にとりつき、そこから生きている組織へ入っていくカビです。
イチゴ・トマト・ナス・ピーマン・ズッキーニに出る。ラッカセイでも報告はあるが、出方の詳しいことは分かっていない。

この病気の性格は一言でいうと 「死んだ部分から来る」。
咲き終わった花びら、落ちた葉、傷んだ下葉。そこに灰色のカビがつき、触れている実や茎に移ります。
だから対処も分かりやすく、枯れたものを畑に残さないに尽きます。

写真: Wikimedia Commons/Rasbak/CC BY-SA 3.0
写真: Wikimedia Commons/Rasbak/CC BY-SA 3.0

見分け方

  • 灰色〜灰褐色の、ほこりっぽいカビ。振ると粉が舞う
  • イチゴでは実に。ズッキーニでは咲き終わった花から実の先端へ
  • トマト・ナス・ピーマンでは、下葉や茎の傷んだところから
  • カビの出たところのまわりが、水がしみたようになる

出やすい条件

  • 気温 20℃前後で、湿っているとき。梅雨、秋の長雨、ハウスやトンネルの中
  • 株が込んで、葉が乾く間がないとき
  • 咲き終わった花や枯れ葉が株に残っているとき
  • 菌は枯れた有機物の上で増えて冬を越す

出さないために

  1. 咲き終わった花を取る。 ズッキーニとイチゴではこれが最大の予防
  2. 下葉をかく(取る)。 枯れかけた葉、土についている葉を残さない
  3. 風を通す。 株間を広くとり、込んだ枝を整理する
  4. 畝を立てて排水をとる。 マルチを張って泥はねも止める
  5. トンネルやハウスは、日中に換気して中を乾かす

出てしまったら

  • 出た実・出た葉を、見つけ次第取って畑の外へ。粉が飛ぶので、袋に入れてから動かすと広げずに済む
  • 取った葉や実をその場に捨てない。そこで増える
  • 広がってからでは、農薬を使わずに止める手はない。乾かす側を直す
  • 雨の日に作業すると傷口から入る。晴れた日の午前中に手を入れる

まちがえやすいもの

  • 菌核病 — 白い綿のようなカビと、黒いネズミのフンのような粒ができる。灰色かび病は灰色でほこりっぽい
  • 尻腐れ果(トマト・ピーマン) — 実の先が黒くへこむが、カビは出ない。こちらはカルシウムの問題で病気ではない
  • うどんこ病 — 白くて乾いている。灰色かび病は湿った場所に出る

出やすい野菜

このサイトで扱っている品目のうち、灰色かび病の報告があるものです。全部で毎年出るわけではありません。

よくある質問

ズッキーニの実の先が腐ります。これですか?

その可能性が高いです。咲き終わった花がついたままだと、そこにカビがついて実の先から腐っていきます。受粉が終わったら花がらを取る。これだけでかなり減ります。

イチゴの実にだけ出ます。土が原因ですか?

土についているところから出やすいのは確かです。マルチか敷きわらで実が土に触れないようにして、下葉をかいて風を通してください。傷んだ葉や終わった花を残さないことも効きます。

取り除いた実や葉は、畑の隅に置いておけばいいですか?

だめです。そこで増えて、また飛びます。袋に入れてから持ち出してください。動かすときに灰色の粉が舞うので、袋に入れてからのほうが広げずに済みます。

雨の日に手入れしてもいいですか?

できれば避けてください。この病気は傷んだところから入るので、切り口が乾かないまま湿っていると入りやすくなります。晴れた日の午前中に済ませると、昼のうちに乾きます。