虫 2 品目で報告

ベニフキノメイガ

シソとバジルに来る、ガの幼虫です。シソ科の葉を食べます。ハーブを育てている人にとっては、事実上これ一択の相手です。

この虫の特徴は、糸を張って隠れることです。白い細い糸で葉を巻いたり、何枚かをつづり合わせたりして、その中で食べます。だから外から見ると虫が見えません。葉が変色している、葉が丸まっている、なんとなく元気がない。病気や水切れと見分けがつかないまま、株が丸裸になるのがこの虫の怖さです。

見つける手がかりははっきりしています。糸とフンです。これを知っているかどうかで、気づくのが 1 週間変わります。

もうひとつ。やわらかい葉に産みます。 水と肥料を与えすぎて、ふかふかに育てた株ほど狙われます。しまった株に育てるのが予防になり、これはハーブの香りを立てる育て方とも一致します。

見分け方

  • 葉に、クモの巣のような細い白い糸が絡んでいる。 これがいちばんの手がかりです
  • 小さな黒いフンが、葉の上や株元に落ちている
  • 葉が巻いている、何枚かがつづり合わさっている。開くと中に幼虫がいます
  • 葉の色が変わる。焦げたように縮れて丸まる
  • 新芽・枝先がやられて、そこで伸びが止まる
  • 幼虫は緑色で、触ると糸を伝ってすばやく逃げます

出やすい条件

  • 暖かい時期を通して。 初夏から夏が本番で、暖かい地域では秋にも出ます
  • 一度出ると、2 週間ほどで一気に進みます。見回りの間隔がそれより長いと、気づいたときには手遅れです
  • 水と肥料をやりすぎて、葉がやわらかく茂っているとき。 やわらかい葉に産みます
  • 日当たりが悪く、株が間のびしているとき
  • 株が込みあって、枝先が重なっているとき

出さないために

  1. 植えつけ・種まきの直後に、ネットか不織布をかける。 親のガが飛んでくるのを止めます。裾を土で押さえてください
  2. 水と肥料を与えすぎない。 やわらかい葉に産むので、しまった株に育てるのが予防になります。ハーブは、少し辛めに育てたほうが香りも立ちます
  3. 日当たりを確保する。 間のびした株は狙われます
  4. 糸とフンを手がかりに、週に 1〜2 回見回る。 虫そのものより、糸とフンのほうが先に見つかります
  5. 込みあった枝先を整理して、中が見えるようにしておく

出てしまったら

  • 糸の張った葉、巻いた葉を開いて、中の幼虫を取る。 開かずに葉ごと摘んで、畑の外へ出すほうが早いこともあります
  • フンが落ちている真上の葉を探してください。虫より先にフンが見つかります
  • 枝先がやられた株は、その先を切り戻すと、脇から新しい枝が出てきます。シソもバジルも切り戻しに強い野菜です
  • 収穫してしまうのも有効です。 葉を使う野菜なので、採って使えば、そのぶん虫の食べる場所が減ります
  • 取り残すとすぐ戻ります。数日続けて見てください

まちがえやすいもの

  • ハダニ類 — 同じく糸を張りますが、糸はもっと細かく、葉がかすれて色が抜けます。巻いた葉の中に幼虫はいません
  • アブラムシ類 — 新芽に群れます。糸は張りません
  • 水切れ — 葉が丸まりますが、糸もフンもありません。水をやれば戻ります
  • 褐斑病 — 葉に斑点が出ます。糸と巻きがありません
  • バッタ — 葉の縁から大きくかじります。隠れません

出やすい野菜

このサイトで扱っている品目のうち、ベニフキノメイガの報告があるものです。全部で毎年出るわけではありません。

よくある質問

バジルの葉が丸まって変色しました。病気ですか?

糸とフンを探してください。クモの巣のような細い白い糸が絡んでいて、小さな黒いフンが落ちていれば、ベニフキノメイガです。巻いた葉を開くと、中に緑色の幼虫がいます。病気や水切れと見分けがつきにくい相手なので、まずこの二つを見るのが近道です。

虫が見つかりません。

隠れています。この虫は糸で葉を巻いたり、何枚かをつづり合わせたりして、その中にいます。葉の表面を探しても見つかりません。フンが落ちている真上の葉を開いてみてください。

枝先がやられて伸びなくなりました。

その先を切り戻してください。シソもバジルも切り戻しに強く、脇から新しい枝が出てきます。切った枝は畑の外へ出してください。中に幼虫が残っていることがあります。

ハーブなので薬は使いたくありません。

使う必要はありません。この虫は、見つけて取るのと、しまった株に育てるので十分に間に合います。水と肥料を控えめにして、日当たりのよいところで育ててください。やわらかく茂った株ほど産みつけられます。あとは、糸とフンを手がかりに週に 1〜2 回見回ることです。