LEAF · セリ科

パセリ

Parsley

セリ科。ニンジンやミツバの仲間です。

家庭菜園で作る値打ちがはっきりしている野菜です。一度育てれば、外葉を少しずつ摘んで何か月も使えます。買うと一袋が多すぎて余らせがちですが、畑にあれば必要な分だけ穫れます。

知っておきたい性質が 2 つあります。

ひとつは 二年草であること。植えた年は葉を茂らせ、2 年目の春に花が咲いて終わります。花が咲くと葉が硬くなるので、そこで一区切りです。長く使いたいなら、毎年まき直すつもりでいてください。

もうひとつは 芽が出にくいこと。発芽率は 6〜7 割で、芽が出るまで 10 日前後かかります。しかも芽を出すのに光が要るので(好光性)、土を厚くかぶせられません。25℃ を超えると、もっと出なくなります。

そして、この野菜の葉を食べる虫は、ほぼ キアゲハの幼虫だけです。

難易度
旬 春秋
パセリ(セリ科) — イメージ

写真はイメージです(生成画像)。Sofarm の圃場写真は準備中です。

栽培のめやす

発芽適温
15〜20℃
発芽日数
10〜20日
生育適温
15〜25℃
株間・条間
30cm
まき深さ
3mm
連作の間隔
1 年
植えつけの目安

本葉5〜6枚

種苗会社や公的機関の資料にある数値をまとめたものです。品種や地域で前後します。

いつ植えて、いつ収穫する?

作型
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
春まき
まきどき
▼▼ 植えつけ期
育成(推定)
収穫期

線は旬(上旬・中旬・下旬)単位です。線にカーソルを置くと、資料の期間表記・区分名・出典が出ます。 「育成」は定植から収穫までの間を埋めた推定で、資料に書かれた値ではありません。

育て方

上から順に進めれば育てられます。時期は地域で変わるので、育成カレンダーで確かめてください。

  1. 種を水に浸す

    • まく前日の昼から、18 時間ほど水に浸す
    • 芽の出かたがそろいます
    • 発芽率が 6〜7 割と低いので、種は多めに
  2. 土をつくる

    • セリ科(ニンジン・ミツバ・セロリ)を作った場所は避ける
    • まく 2 週間以上前に、石灰を 1㎡ あたり 100g 入れる
    • その 1 週間後に、完熟堆肥 2kg と有機質肥料 100g を 1㎡ あたり入れる
    • 過湿を嫌うので、幅 70cm・高さ 15cm の畝を立てる
    • 水はけの悪い畑では、もっと高くする
  3. まく

    • 深さ 2〜3mm の溝に条まき。条間 30cm
    • 点まきなら、1 か所に 8〜10 粒
    • 覆土は種が隠れる程度。 芽を出すのに光が要ります
    • かぶせたら板などで軽く押さえて、土となじませる
    • 暑い時期はまかない。 25℃ を超えると、ただでさえ低い発芽率がさらに落ちます
  4. 芽が出るまで乾かさない

    • 10 日前後かかります。 ほかの野菜の感覚で見切らないでください
    • 覆土が薄いので、表面が乾くと出ません
    • 切りわらや干し草を薄くふっておく
  5. 芽が出たら水を控える

    • 出たあとも湿ったままにすると、地際でくびれて倒れます(→苗立枯病)
    • 水やりは午前中に
    • 本葉が 2 枚出るまでは控えめに
  6. 苗を買って植える場合

    • 本葉 5〜6 枚の苗を選ぶ
    • 根についた土(根鉢)をくずさずに植える
    • ポットの土の頭に、土をかけすぎない
  7. 間引く

    • 本葉 2〜4 枚までに、1 か所 2 本
    • 本葉 6 枚で 1 本に
    • 最終的な株間は 30cm
  8. わき芽を取る

    • 本葉 10 枚ほどになると、わき芽(葉の付け根から出る芽)が出はじめます
    • 放っておくと株が乱れて葉が小さくなるので、早めに取る
  9. 追肥と水やりを合わせる

    • 1 本に絞ったときに 1 回、1㎡ あたり 50g
    • 収穫を始めてからは、様子を見て足す
    • プランターは 2 週間に 1 回、株元に少し
    • 乾かすと葉が硬くなります。 追肥のときは水やりと合わせてください
  10. 穫る

    外側の葉から採る。内側に 10 枚以上は残す

    パセリは一度に刈り取る野菜ではありません。外側から少しずつ採っていけば、1 株で何か月も使えます。

    採るのは外側だけ
    真上から見たところです。新しい葉は株の中心から出てくるので、中心に近い葉は残します。
    外側の葉から採る。内側に 10 枚以上は残す
    真上から見たところです。外側の葉を付け根で切り取った跡が残っています。内側を残しておけば、1 株で何か月も使えます。
    採りはじめと、採る量
    ・本葉が 12 枚以上、草丈 25cm ほどになってから始める
    ・外側の葉を、茎元をハサミで切る。引っ張って抜かない
    ・1 回に採るのは 1 株から数本まで
    ・採ったあとも10 枚以上残っているように
    採りすぎると株が弱って、次の葉が出なくなります。足りないときは、株を増やすほうが確実です。

    本葉 10 枚を過ぎるとわき芽が出はじめます。放っておくと株が乱れて葉が小さくなるので、早めに取ってください。
    2 年目に花が咲いたら終わり
    ・パセリは二年草です。1 年目は葉を茂らせ、2 年目の春に花が咲きます
    ・花が咲くと葉が硬くなって、食べられなくなります
    ・長く使いたいなら、毎年まき直すつもりでいてください
    • 本葉が 12 枚以上、草丈 25cm ほどになったら
    • 外側の葉から、茎元をハサミで切る
    • 1 回に穫るのは 1 株から数本まで。常に 10 枚以上は残す
    • 残す葉が足りないと、株が弱って次が出ません

ここだけは押さえたい

1. まく前日の昼から 18 時間水に浸す
芽が出るまで 10 日前後かかり、発芽率も 6〜7 割です。浸しておくと、そろいが良くなります。

2. 覆土は種が隠れる程度
芽を出すのに光が要ります。厚くかぶせると出ません。かぶせたら軽く押さえて、土となじませてください。

3. 10 日待つ
ほかの野菜の感覚だと「失敗した」と思う頃に出てきます。そのあいだ、表面を乾かさないでください。

4. 芽が出たら、今度は水を控える
発芽までとは逆です。湿ったままだと地際でくびれて倒れます。

5. 暑い時期にまかない
25℃ を超えると、ただでさえ低い発芽率がさらに落ちます。

6. 常に 10 枚以上の葉を残す
外葉から 1 回に数本ずつ。穫りすぎると株が弱って、次が出なくなります。長く使うための約束ごとです。

7. 乾かさない
水を切らすと葉が硬くなります。追肥のときは水やりと合わせてください。

8. わき芽は早めに取る
本葉 10 枚を過ぎると出てきます。放っておくと株が乱れて、葉が小さくなります。

9. 2 年目に花が咲いたら終わり
二年草です。花が咲くと葉が硬くなります。毎年まき直すつもりでいてください。

農薬を使わないと、ここが難しい

うまくいかないことも先に書いておきます。知っていれば、打つ手の順番が変わります。

  • キアゲハの幼虫 — この野菜の葉を食べる虫は、ほぼこれです。若い幼虫は黒地に白い帯で、鳥のフンに似ています。 大きくなると緑地に黒の横縞と橙色の点が出て、葉を縁から食べて丸裸にします。1 粒ずつ産卵するので集団では出ません。大きくなれば目立つので、見つけて取るのが確実です。ネットで覆うのがいちばん効きますが、外葉を少しずつ穫る野菜なので、収穫のたびに開け閉めすることになります。そのあいだに産まれるかどうかは、Sofarm でこれから確かめます
  • ヨトウムシ・ネキリムシ — 夜に出てきて食べます。毎日見回って、早く見つけるしかありません(→ヨトウムシ類 ネキリムシ類)
  • 苗立枯病 — いちばんの原因は水のやりすぎです。芽が出たら水を控え、午前中にやる。畝を高くして水はけをよくし、セリ科との連作を避ける(→苗立枯病)
  • べと病 — 葉の裏に灰白色のカビ、表に黄色い多角形の斑点が出ます。出た株は抜いて処分してください。出てから無農薬で止める手はありません。 できるのは、畝を高くして泥はねを止め、株間を詰めず、窒素を効かせすぎないことまでです(→べと病)
  • ハダニ — 高温で乾いたときに葉裏につきます。水で洗い流す(→ハダニ類)
  • アブラムシ — 水をかけて落とす(→アブラムシ類)

種を買う

パセリ の品種ごとの紹介は準備中です。まずは品目で探せるようにしています。

出やすい病害虫

パセリで報告が多いものです。全部が毎年出るわけではありません。 名前を押すと、見分け方と農薬を使わない対処が読めます。

病気

風通しと水はけで出方が変わります

病害虫の一覧を見る

よくある質問

芽が出ません。

パセリは、もともと芽が出にくい野菜です。発芽率は 6〜7 割、芽が出るまで 10 日前後かかります。ほかの野菜の感覚だと「失敗した」と思う頃に出てきます。

できることは 3 つです。

まく前日の昼から、18 時間ほど水に浸す。 そろいが良くなります。

覆土は種が隠れる程度。 芽を出すのに光が要るので、厚くかぶせると出ません。かぶせたら板などで軽く押さえて、土となじませてください。

暑い時期にまかない。 25℃ を超えると、ただでさえ低い発芽率がさらに落ちます。

そのあいだ、表面を乾かさないように。切りわらを薄くふっておくと楽です。

芽は出たのに、地際で倒れました。

苗立枯病です。いちばんの原因は水のやりすぎです。

発芽までは乾かさないようにしますが、出たあとは逆に控えます。本葉が 2 枚出るまでは控えめに、水やりは午前中に。

畝を高くして水はけをよくすること、ニンジンなどセリ科を作った場所を避けることも効きます。

葉が硬いです。苦いです。

水切れか、日差しの強さです。

水を切らすと葉が硬くなります。追肥のときは、水やりと合わせてください。

日に強く当てると葉色が濃くなって香りも強くなりますが、そのぶん葉は硬くなります。やわらかい葉がほしければ、半日陰の場所でもかまいません。

どこから摘めばいいですか?

外側の葉から、茎元をハサミで切ってください。 引っ張って抜かないように。

新しい葉は株の中心から出てくるので、中心に近い葉は残します。本葉が 12 枚以上、草丈 25cm ほどになってから始めてください。

穫りすぎるとどうなりますか?

株が弱って、次の葉が出なくなります。

1 回に穫るのは 1 株から数本まで。穫ったあとも 10 枚以上残っているように。 これが長く使うための約束ごとです。

足りないときは、1 株からたくさん採ろうとせず、株を増やすほうが確実です。

大きな縞模様の幼虫がついています。

キアゲハの幼虫です。この野菜の葉を食べる虫は、ほぼこれだけです。

若いうちは黒地に白い帯が入っていて、鳥のフンに似ています。大きくなると緑地に黒の横縞と橙色の点が出て、葉を縁から食べて丸裸にします。

1 粒ずつ産卵するので集団では出ません。大きくなれば目立つので、見つけて取るのが確実です。

2 年目に花が咲きました。

パセリは二年草です。植えた年は葉を茂らせ、2 年目の春に花が咲いて終わります。

花が咲くと葉が硬くなるので、そこで一区切りです。長く使いたいなら、毎年まき直すつもりでいてください。

冬は外に置いたままでいいですか?

寒さには強い野菜です。霜がひどくなければ冬を越します。

ただし、わざわざ外に出しておく必要はありません。プランターなら軒下に寄せておくと傷みません。

プランターで作れますか?

できます。深さ 15cm 以上のプランターか、直径 15cm 以上の鉢に、株間 15〜20cm で。

土が乾きやすいので、水切れに注意してください。 葉が硬くなる原因になります。追肥は 2 週間に 1 回、株元に少しずつ。