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ラディッシュ

Radish

アブラナ科。小さく丸い根を食べる、ダイコンの仲間です。

家庭菜園でいちばん手をつけやすい野菜のひとつです。直まきで、間引きだけで育ち、プランターでも作れます。

ただし、「二十日大根」という名前はあてになりません。20 日で穫れるのは、暖かい時期にうまくいったときだけです。暖かい時期で 20〜30 日、涼しい時期では 40〜50 日かかります。寒くなるほど長くかかります。「20 日経ったのに小さい」と抜いてしまう失敗が、この野菜でいちばん多いものです。

もうひとつ知っておきたいのは、キスジノミハムシ。アブラナ科につく小さな黒い虫で、成虫は葉に 1mm ほどの丸い穴をあけ、幼虫は土の中で根を網目状にかじります。根を食べる野菜なので、少しかじられただけで表面がざらついて使えなくなります。しかも幼虫は土の中にいるので、ネットをかけても届きません。

難易度
旬 春秋
ラディッシュ(アブラナ科) — イメージ

写真はイメージです(生成画像)。Sofarm の圃場写真は準備中です。

栽培のめやす

発芽適温
15〜30℃
発芽日数
4〜5日
生育適温
15〜25℃
土壌 pH
5.5〜6.5
条間
10cm
まき深さ
1cm
株間
5cm
連作の間隔
2 年

根こぶ病が出た畑では 3 年以上あける

種苗会社や公的機関の資料にある数値をまとめたものです。品種や地域で前後します。

いつ植えて、いつ収穫する?

作型
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
春まき
秋まき
まきどき
▼▼ 植えつけ期
育成(推定)
収穫期

線は旬(上旬・中旬・下旬)単位です。線にカーソルを置くと、資料の期間表記・区分名・出典が出ます。 「育成」は定植から収穫までの間を埋めた推定で、資料に書かれた値ではありません。

育て方

上から順に進めれば育てられます。時期は地域で変わるので、育成カレンダーで確かめてください。

  1. 土をつくる

    • アブラナ科を 2 年作っていない場所を選ぶ
    • まく 2 週間以上前に、石灰を 1㎡ あたり 100g 入れる
    • 同じころ、完熟堆肥 2kg と有機質肥料 150g を 1㎡ あたり入れて、土とよく混ぜる。 有機の肥料は効くのが遅いので、早めに入れておきます
    • 土の塊や石を取り除く。根が当たると、そこで曲がります
    • 水はけと風通しのよい場所を選ぶ
  2. まく

    • 深さ 1cm の溝に、1cm 間隔で条まき。条間 10cm
    • 覆土は 5mm ほど(種の大きさの 2〜3 倍)
    • 4〜5 日で芽が出ます
  3. すぐネットをかける

    • まいた直後に、目合い 0.6mm のネットをかける
    • 裾は 10cm ほど外にはみ出させて、はみ出した部分すべてに土をかぶせる
    • 石で押さえるだけでは効果が半減します
    • 銀色のマルチを敷くと、虫の飛来が減ります
  4. 間引く(2 回)

    間引きは 2 回。最後は 5cm

    根が太らないという失敗は、ほとんどが間引き不足です。込んだままだと、どの株も細いまま終わります。

    上から順に、まいた直後・1 回目のあと・2 回目のあとです。
    まいた直後 1cm。双葉が開いたら 3cm。本葉 3〜4 枚で 5cm
    間引いた株も食べられます。残す株の根を傷めないよう、押さえながら抜いてください。
    根を太らせるために
    ・水を切らさない。乾かすと根が筋張って、小さく辛くなります
    ・プランターは乾くのが速いので、とくにこまめに
    ・土の塊と石を取り除く。当たると根が割れたり曲がったりします
    ・元肥で穫りきる。追肥はしません
    20 日では穫れない
    ・暖かい時期で 20〜30 日、涼しい時期は 40〜50 日かかります
    ・名前の「二十日」はあてになりません
    ・穫り遅れない。置くと割れたり、中にすが入ったりします
    まいた直後に目合い 0.6mm のネットをかけてください。銀色のマルチを敷くと、虫の飛来が減ります。
    • 1 回目は双葉が開いたら、株間 3cm
    • 2 回目は本葉 3〜4 枚で、株間 5cm
    • 間引いた株も食べられます
  5. 水を切らさない

    • 乾かすと根が筋張って、小さく辛くなります
    • プランターは乾くのが速いので、とくにこまめに
  6. 穫る

    • 本葉 6 枚前後、根の直径が 2〜2.5cm になったら
    • 土から顔を出した根の太さを見て決めます
    • 穫り遅れると、中にすが入り、根も割れます
    • 名前の日数ではなく、太さで判断してください

ここだけは押さえたい

1. 20 日では穫れない
暖かい時期で 20〜30 日、涼しい時期では 40〜50 日かかります。日数ではなく、根の太さ(2〜2.5cm)で判断してください。

2. まいた直後にネットをかける
キスジノミハムシは本葉が出るころには来ています。芽が出てからでは間に合いません。裾は 10cm ほど外にはみ出させて、はみ出した部分すべてに土をかぶせてください。石で押さえるだけでは効果が半減します。

3. 間引きは 2 回、最後は 5cm
混みあったままだと根が太りません。双葉が開いたら 3cm、本葉 3〜4 枚で 5cm。間引いた株も食べられます。

4. 水を切らさない
乾かすと筋張って、小さく辛くなります。こまめに一定に。

5. 元肥で穫りきる
育つ期間が短いので、追肥はしません。有機の肥料は効くのが遅いので、まく 2 週間以上前に入れておいてください。

6. 穫り遅れない
置きすぎると中にすが入り、根も割れます。太さが目安に届いたら、早めに抜いてください。

7. 土の塊と石を取り除く
小さい根でも、当たればそこで曲がります。まく前にならしておいてください。

農薬を使わないと、ここが難しい

うまくいかないことも先に書いておきます。知っていれば、打つ手の順番が変わります。

  • キスジノミハムシ — この野菜で最大の難所です。成虫は葉、幼虫は土の中で根を食べます。根を食べる野菜なので、少しかじられただけで使えなくなります。ネットは地上の成虫には効きますが、土の中で冬を越した個体には届きません。産地では真夏に土を太陽熱で消毒します。梅雨明けから 20〜30 日かかる作業なので、効くのはその直後の秋まきで、春まきの前にできる時期がありません。家庭菜園でできるのは、まいた直後のネット、銀色のマルチ、畑のまわりのアブラナ科の雑草(ナズナなど)を抜いておくことです(→キスジノミハムシ)
  • アオムシ・コナガ・ヨトウムシ — まいてから 3 週間〜1 か月で、葉に食害が目立ってきます。ネットの上に卵を産まれると、かえった小さな幼虫が網目を通ります(→コナガ ヨトウムシ類)
  • アブラムシ — 銀色のマルチで飛来を減らせますが、全部は止まりません(→アブラムシ類)
  • 根こぶ病 — 土に 5〜10 年残ります。出た畑では pH を 7.5 を目安に上げ、畝を高くし、3 年以上あける(→根こぶ病)

種を買う

ラディッシュ の品種ごとの紹介は準備中です。まずは品目で探せるようにしています。

出やすい病害虫

ラディッシュで報告が多いものです。全部が毎年出るわけではありません。 名前を押すと、見分け方と農薬を使わない対処が読めます。

病気

風通しと水はけで出方が変わります

病害虫の一覧を見る

よくある質問

20 日経っても小さいままです。

名前があてにならないだけで、失敗ではありません。

「二十日大根」と呼ばれますが、20 日で穫れるのは暖かい時期にうまくいったときだけです。暖かい時期で 20〜30 日、涼しい時期では 40〜50 日かかります。寒くなるほど長くなります。

日数ではなく、根の太さで判断してください。本葉 6 枚前後、土から顔を出した根の直径が 2〜2.5cm になったら頃合いです。

根が太りません。葉ばかり茂ります。

混みあっているか、肥料が多すぎるかです。

間引きは 2 回。双葉が開いたら株間 3cm、本葉 3〜4 枚で 5cm にしてください。込んだままだと、どの株も細いまま終わります。

肥料、とくに窒素が多いと、葉ばかり育って根が太りません。育つ期間の短い野菜なので、元肥だけで足ります。追肥はいりません。

中にすが入っていました。

穫り遅れです。太さが目安に届いたら、早めに抜いてください。

一度にたくさんまくと、全部が同時に穫りどきになって間に合いません。少しずつ、ずらしてまくと使い切れます。

根が割れました。

これも穫り遅れです。置きすぎると、すが入るのと同じ理由で割れます。

辛すぎます。筋っぽいです。

水切れです。 乾かすと筋張って、小さく辛くなります。

とくにプランターは乾くのが速いので、こまめに。一定に保つのがコツです。

葉に小さな丸い穴がたくさんあきました。

キスジノミハムシです。アブラナ科につく小さな黒い虫で、1mm ほどの丸い穴をあけます。

まいた直後に、目合い 0.6mm のネットをかけてください。 本葉が出るころにはもう来ているので、芽が出てからでは間に合いません。裾は 10cm ほど外にはみ出させて、はみ出した部分すべてに土をかぶせます。石で押さえるだけでは効果が半減します。

根の表面がざらついています。

同じキスジノミハムシですが、こちらは幼虫です。土の中で根を網目状にかじります。

ネットは地上の成虫には効きますが、土の中で冬を越した個体には届きません。 少しかじられただけで使えなくなるので、この野菜でいちばん厄介な相手です。

できるのは、まいた直後のネット、銀色のマルチ、そして畑のまわりのアブラナ科の雑草(ナズナなど)を抜いておくことです。前にアブラナ科を作った場所は避けてください。

間引いた株は食べられますか?

食べられます。葉も根も、サラダや浅漬けに使えます。

プランターで作れますか?

よく向いています。深さ 15〜20cm のもので十分です。

ただしベランダでも虫は来ます。ネットは畑と同じようにかけてください。土が乾きやすいので、水やりもこまめに。