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ラッキョウ

Rakkyo

ヒガンバナ科のネギ属。タマネギやニンニクの仲間です。種はまきません。種球(植える用に売られている球)は、小さな球がいくつもくっついた塊です。これを 1 球ずつに分けて植えます。

手がかからない野菜です。やせた土でもよく育ち、植えたあとは土寄せのほかに、ほとんどすることがありません。家庭菜園では作りやすいほうに入ります。

そのかわり、畑を長くふさぎます。秋に植えて、穫るのは翌年の初夏。9〜10 か月その場所を使うので、植える場所は先に決めておいてください。

もうひとつ知っておきたいのが、穫る時期で名前と食べ方が変わることです。

  • 春、葉が勢いよく伸び出したころに株ごと抜いたものが「エシャレット」。みずみずしく、パリッとした歯ざわりのものです
  • 初夏、葉が枯れ始めてから掘り上げたものが「ラッキョウ」。漬けるのはこちらです
  • 翌年の初夏に穫らずもう 1 年置いて、2 度目の冬を越させたものが「花ラッキョウ」。小粒ですが分球が進んで数が増え、皮が薄く繊維が細かくなります

資料は、エシャレットとラッキョウを収穫時期の違いとしてしか書いていません。株間も、1 か所の球数も、土寄せも、肥料も、別の指定はありません。そこで Sofarm は、同じ作り方で通し、穫る時期だけを変えます。同じ畝から、春にエシャレットを少し、初夏に残りをラッキョウとして、という穫り方もできます。

難易度
旬 春
ラッキョウ(ヒガンバナ科) — イメージ

写真はイメージです(生成画像)。Sofarm の圃場写真は準備中です。

栽培のめやす

株間・条間
15cm
まき深さ
5cm
連作の間隔
1 年
植えつけの目安

苗は作らない。種球を 1 球ずつに分けて植えつける

種苗会社や公的機関の資料にある数値をまとめたものです。品種や地域で前後します。

いつ植えて、いつ収穫する?

作型
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
秋植え
▼ ▼
まきどき
▼▼ 植えつけ期
育成(推定)
収穫期

線は旬(上旬・中旬・下旬)単位です。線にカーソルを置くと、資料の期間表記・区分名・出典が出ます。 「育成」は定植から収穫までの間を埋めた推定で、資料に書かれた値ではありません。

育て方

上から順に進めれば育てられます。時期は地域で変わるので、育成カレンダーで確かめてください。

  1. 場所を決める

    • 日当たりがよく、水はけのよい場所を選ぶ
    • 秋に植えて、穫るのは翌年の初夏。 9〜10 か月その場所をふさぎます
    • 花ラッキョウにするなら、さらにもう 1 年。先に決めてから植えてください
  2. 土をつくる

    • 植えつけ 2 週間以上前に、石灰を 1㎡ あたり 100g
    • 同じころ、完熟堆肥 2.5kg と有機質肥料 130g を 1㎡ あたり入れて、よく耕す
    • やせた土でも育つ野菜です。 肥料を入れすぎる必要はありません
    • 黒いマルチを張る。草を抑え、冬の土の水分を保ちます
  3. 植える

    何球まとめて植えるかで、球の大きさが決まる

    ラッキョウは種球を 1 球ずつに分けて植えます。1 か所に何球置くかで、穫れる球の大きさが変わります。漬け方の好みで決めてください。

    植える深さ
    深さ 5cm の穴の底に、とがったほうを上にして置きます。先端がわずかに見えるくらいまで土を戻してください。
    先端がわずかに見えるくらい。深さ 5cm の穴の底に置く
    とがったほうを上にして、穴の底に置きます。深いと芽の出が遅れ、浅いと寒さで育ちがそろいません。
    1 か所に 1 球
    分かれる数が少ないぶん、ひとつひとつが大きくなります。株間は 15cm。
    1 か所に 1 球 → 数は少なく、大きい球
    分かれる数が少ないぶん、ひとつひとつが大きくなります。株間は 15cm。
    1 か所に 2〜3 球
    分球が進んで、小さい球が数多く穫れます。小粒で漬けたいときはこちらです。
    1 か所に 2〜3 球 → 数は多く、小さい球
    分球が進んで、小さい球が数多く穫れます。小粒で漬けたいときはこちらです。
    覚えておきたいこと
    1. 種球は、小さな球がくっついた塊。1 球ずつに分けてから植える
    2. 深いと芽の出が遅れ、浅いと寒さで育ちがそろわない
    3. マルチを張るなら、やや深めに。あとで土寄せが十分にできないため
    4. 春、葉が勢いよく伸び出したら土を寄せる。株元に光を入れないと、白く形のよい球になる
    秋に植えて、穫るのは翌年の初夏。9〜10 か月その場所をふさぎます。植える場所は先に決めておいてください。
    • 種球を 1 球ずつに分ける
    • 深さ 5cm の穴の底に、とがったほうを上にして置く
    • 先端がわずかに見えるくらいまで土を戻す
    • 株間 15cm。1 か所に 1 球
    • 小さい球を数多くほしいときは、1 か所に 2〜3 球ずつ植えます
    • マルチを張ったときは、やや深めに。 あとで土寄せが十分にできないからです
    • 植えたらしっかり水をやる
    • 1 か月ほどで芽が出そろいます
  4. 冬を越させる

    • 植えたあとは、ほとんどすることがありません
    • 葉の色が淡くなってきたら、有機質肥料を 1㎡ あたり 60g 足す
    • 淡くならなければ、足さなくてかまいません
  5. 土を寄せる

    • 春、葉が勢いよく伸び出したら
    • 株元に光が入らないように寄せる。白く形のよい球になります
    • 初夏まで置く株だけで十分です。春に抜いてエシャレットにする株には要りません
    • マルチを張っているときは、マルチの上から軽く土をかける
  6. 穫る

    • エシャレットとして穫るなら、春、葉が勢いよく伸び出したころ。 株ごと引き抜きます
    • ラッキョウとして穫るなら、初夏、葉が枯れ始めてから。 スコップで掘り起こして引き抜きます
    • 同じ畝から、春に一部をエシャレット、残りを初夏にラッキョウ、という穫り方もできます
  7. 芯止めをする(漬ける前に必ず)

    • 掘り上げたら 1 球ずつに分けて、葉と根を切り取る
    • 洗って、1kg あたり塩 20g をまぶし、一晩置く
    • 翌日、塩を洗い流して、しっかり水を切る
    • これをしないと、葉と根を取っても中心から芽が出て伸び続けます

ここだけは押さえたい

1. 植える場所を先に決める
秋に植えて翌年の初夏まで、9〜10 か月その場所をふさぎます。花ラッキョウにするならもう 1 年。畑の計画に組み込んでから植えてください。

2. 肥料を入れすぎない
やせた土でもよく育つ野菜です。窒素は元肥と追肥を合わせて 1㎡ あたり 9.5g。追肥も、葉の色が淡くなったときの 1 回だけです。

3. とがったほうを上に、深さ 5cm
穴の底に置いて、先端がわずかに見えるくらいまで土を戻します。深いと芽の出が遅れ、浅いと寒さで育ちがそろいません。

4. 球の大きさは、植え方で決まる
1 か所に 1 球なら大きい球。2〜3 球ずつ植えると分球が進んで、小さい球が数多く穫れます。漬け方の好みで決めてください。

5. 春に土を寄せる
株元に光が入らないようにすると、白く形のよい球になります。初夏まで置く株だけで十分です。

6. 穫る時期で名前が変わる
春に株ごと抜けばエシャレット、初夏に葉が枯れてから掘ればラッキョウ。作り方は同じです。

7. 芯止めを省かない
葉と根を切っただけでは、中心から芽が出て伸び続けます。1kg あたり塩 20g を一晩。

農薬を使わないと、ここが難しい

うまくいかないことも先に書いておきます。知っていれば、打つ手の順番が変わります。

植えておくだけで、特別な管理はほとんど要らない野菜です。手のかかり方は、ニンニクやタマネギより軽くなります。

ただし、作っている人からは 赤枯れ病とさび病が出たという声が上がっています。

さび病は、葉にオレンジ色の小さな斑点がたくさん出る病気です。ネギの仲間に共通して出ます(→さび病)。赤枯れ病は、症状と出る条件、無農薬でできることが、まだ確かめられていません。Sofarm でこれから確かめます。

種を買う

ラッキョウ の品種ごとの紹介は準備中です。まずは品目で探せるようにしています。

出やすい病害虫

ラッキョウで報告が多いものです。全部が毎年出るわけではありません。 名前を押すと、見分け方と農薬を使わない対処が読めます。

病気

風通しと水はけで出方が変わります
赤枯れ病
さび病

病害虫の一覧を見る

よくある質問

エシャレットとラッキョウは、違うものですか?

同じものです。穫る時期が違うだけです。

春、葉が勢いよく伸び出したころに株ごと抜いたものがエシャレット。みずみずしく、パリッとした歯ざわりのものです。

初夏、葉が枯れ始めてから掘り上げたものがラッキョウ。漬けるのはこちらです。

作り方は変わりません。同じ畝から、春に一部をエシャレット、残りを初夏にラッキョウとして穫ることもできます。

球が小さいです。大きくなりません。

1 か所に植えた球数を確かめてください。

1 か所に 2〜3 球まとめて植えると、分球が進んで小さい球が数多くできます。大きい球がほしければ、1 か所に 1 球です。

植えた深さも効きます。浅いと寒さで育ちがそろわず、分球が進んで球が小さくなります。深さ 5cm の穴の底に置いて、先端がわずかに見えるくらいまで土を戻してください。

春に土を寄せていないのも、形が整わない原因になります。

分球しすぎました。

小さい球をたくさん穫りたいなら、それでかまいません。漬け方の好みの問題です。

大きい球がほしければ、次は 1 か所に 1 球、深さ 5cm で植えてください。

なお、わざともう 1 年置いて分球を進ませたものが「花ラッキョウ」です。小粒ですが皮が薄く、繊維が細かくなります。

いつ掘ればいいですか?

エシャレットなら、春、葉が勢いよく伸び出したころ。 株ごと引き抜きます。

ラッキョウなら、初夏、葉が枯れ始めてから。 スコップで掘り起こして引き抜きます。

秋に植えて、穫るのは翌年の初夏。9〜10 か月かかります。

掘ったあと、すぐ漬けていいですか?

芯止めをしてからです。

ラッキョウは、葉と根をきれいに切り取っても、中心から芽が出て伸び続けます。これを止める作業が芯止めです。

1 球ずつに分けて葉と根を切り、洗います。1kg あたり塩 20g をまぶして、一晩置く。 翌日、塩を洗い流して、しっかり水を切ってください。

土寄せは、いつ何回やるのですか?

春、葉が勢いよく伸び出したら寄せます。

目的は、株元に光を入れないことです。日が当たらないと、白く形のよい球になります。

初夏まで置いてラッキョウとして穫る株だけで十分です。春に抜いてエシャレットにする株には要りません。

マルチを張っているときは、マルチの上から軽く土をかけてください。

回数と寄せる高さは、資料に書かれたものがありません。Sofarm でこれから確かめます。

花が咲きました。

花ラッキョウにする場合は、そのままでかまいません。

翌年の初夏に穫らず、夏を越させ、秋に追肥して 2 度目の冬を越させたものが花ラッキョウです。この場合、秋に花が咲きますが、摘む必要はありません。

ふつうの作り方(秋に植えて翌年の初夏に穫る)では、花が咲く前に収穫が終わります。

畑をどれくらいの期間ふさぎますか?

9〜10 か月です。秋に植えて、穫るのは翌年の初夏。

花ラッキョウにするなら、さらにもう 1 年かかります。

手はかからない野菜ですが、場所は長く使います。畑の計画に組み込んでから植えてください。

穫った球を、来年の種にできますか?

Sofarm でこれから確かめます。

資料に、自分で穫った球を種球に回してよいかの記述がありません。確かめがつくまでは、種球として売られているものを使ってください。

プランターで作れますか?

Sofarm でこれから確かめます。

深さと土の量の目安になる資料がまだありません。球が土の中で太る野菜なので、浅い容器では形が整わないはずですが、どれくらい要るかを言える段階ではありません。

畑か、深さのある大きめの容器で試してみてください。